第4回 ブログ版 郷土史講座「満濃池シリーズ3」

師走に入り、季節はすっかり冬になりましたね。

遠くへ“Go To”できない方も、近場で散策や史跡巡りなどを楽しんでみてはいかがでしょう。

本日も、そんな「ちょい旅」にぴったりな、郷土史講座のお時間です (^_-)-☆

講師はお馴染み、片岡孝暢さんです。

 

第4回ブログ版 「郷土史講座」 ~満濃池シリ-ズ3~

 

<満濃池の主な歴史年表を見ての探究学習>

今回は、太郎くんと花子さんが協力して、満濃池の主な歴史(江戸時代初期まで)を年表にしました。下の年表がそれです。

 

◇ この作成した年表を見て、二人が対話・問答を行いました。

花子さん:701年って、何時代、国では政治面で、どんなことが起きた年なの?

太郎くん:奈良時代の前の白鳳時代かな、その年は大宝律令が制定された年だったと、     中学校の歴史の教科書に書いてあったよ。

花子さん:そしたら、国守(こくしゅ)ってどういう意味?

太郎くん:朝廷から地方へ派遣され、その地を治めた国司(官吏、役人)の長官のこと     だよ。今でいうなら、知事さんみたいな役職の人かな?

花子さん:道守朝臣はどういう方なの?

太郎くん:『日本書紀』のなかに、天武天皇13年(684)、道守臣(ちもりのおみ)が朝臣(あそみ)の姓を賜ったと記されており、『古事記』のなかには、建内の宿禰(たけのうちのすくね/武内宿禰)が大陸から渡来した人びとを率いてため池を作ったと記されている。だから、この頃ため池築造の技術もあったと思うし、建内の宿禰と道守朝臣との間に、池の築造に関して何らかの関係があったのかもしれないね?また、この時、この地域の豪族であった御村別の子孫(伊予から移住)か、もしくは矢原氏の先祖がこの池の築造にかかわっていたかもしれないね。

どちらにしても、讃岐国の国司の史料上の確実な初見は『続日本紀』「和同元年(708)」に出てくる大伴宿禰道足なので、「満濃池後碑文」の記録だけでは、道守朝臣を国司と認めることは難しいそうだよ。(『日本書紀』「天武天皇下」、『古事記』「応神天皇」『続日本紀』「元明天皇」の各項を参照)

 

花子さん:満濃池ができる前は、ここはどうなっていたのかな? 人が住んでいたの?

太郎くん:縄文時代や弥生時代、古墳時代、人々がここで暮らしていたと思うよ。南側の多くの湾が入り組んでいるあたりは砂層で、湧水(天真名井)があり、その水や谷水、金倉川の水を使って、稲作が行われていた。もともと金倉川が浸食してできた広い谷の、狭い断崖に堤防を築いてできたのが満濃池だから。

太郎くん:だから、縄文期の石器や弥生期の土師器、古墳中期以降の須恵器、またサヌカイト片も発見されているし、窯跡(写真①)や古墳跡(写真②)も見つかったらしいよ。(案内板:満濃町教育員会、『満濃池名勝調査報告書』を参照)

(写真① 神野1号窯跡・本人撮影)

(写真② 神野箱式石棺・本人撮影)

 

花子さん:そしたら、どうしてここに大きな池を作る必要があったの?

太郎くん:それは、讃岐国の丸亀平野の条里制の整備とともに、水田への多量の水が必要だったと思うよ。池の水を引くかんがい工事が大変だけど、満濃池の場合は金倉川を用水路としてうまく利用したのだろうね。

花子さん:この頃、讃岐国以外でも、ため池の築造やかんがい工事をしていたのかな?

太郎くん朝廷は、班田収受法を定め公地公民制を確立し、各国に国司を派遣し、「国々の堤を築くべき所、水路を掘るべき所、開墾すべき所は公平に与えて工事させよ」と命令を下していたようだ。(現代語訳『日本書紀』「孝徳天皇」の項を引用)

 花子さん:この年表中でも、洪水で堤防が3回も決壊しているわね。

太郎くん:そうだね。丈夫な堤防を造るのは難しいということだね。池は農業用水を確保するという役割だけでなく、洪水を防ぐ治水という意味もあるのだね。

 花子さん:ところで、満濃池を再築した空海さんは、どんなところがすごいの?

太郎くん:空海は中国(唐)で仏教を学ぶだけでなく、土木工事にも精通していたそうだよ。また、多くの百姓たちから慕われており、空海のためなら力を惜しむことなく共に働いてくれるという信頼があったみたいだね。そして、堤防造りにおいてが3つの優れた点があったといわれているよ。まず、堤の内側を水圧防止のために弧(ア-チ状)を描いて造ったこと、次に洪水時の堤防の決壊を防ぐ目的で、岩盤を削り(余水吐)を設けたこと、最後に護岸を強固にするために柵(水たたき)を設けたということ、だそうだよ。(『満濃池史』を引用)

花子さん:なるほど。今の堤防築造の方法や工夫点と基本的には同じね。あの時代、すでに考えていたとはすごいわ。

 

花子さん:弘仁12年、空海さんが矢原邸(跡/写真③)に来た時、花梨(写真④矢原邸の森)を持参したそうだけど、太郎くんはなぜ「かりん」だったと思う?

 

太郎くん:「かりん」は今でも喉飴に使用しているけど、たぶん薬用のためだと思うよ。中国の栽培地域と気候風土が合っていたのもよかったと思うね。現在は、町木にもなっているね。

花子さん:空海さん(写真⑤)が護摩壇岩(写真⑥)で、護摩を焚いて祈願をしたそうだけど、何を祈願したのかな?

 

太郎くん:護摩を焚き修法を行ったようだ。護岸工事の安全祈願をしたようだけど、僕は雨乞い祈願もしたのではないのかなと思っているよ。満濃池には竜神伝説(『今昔物語』)があるけど、僕は池に棲む竜を水の底から呼び起こし、「昇り竜」のごとく天に立ち登らせ、天の神と交わらせ、雨を降らせる(降り竜)陰陽合体の修法ではないかと考えているよ。

花子さん:そう言えば、綾子踊を見たとき、「昇竜と降竜」や「善女龍王」ののぼりが立っていたわね。

太郎くん:踊(昇竜、降竜)には、雨乞いに対する祈願と感謝の意味もあると思うよ。また、天長元年(824)、弘法大師が京都の神泉苑で請雨経法を行ったとき、「善如(女)竜王」が現れ、この修法によって効験あるだろうと示された、と『今昔物語』に記されているよ。

花子さん:1184年に堤防が決壊してから、どうして450年もの間放置されていたの?

太郎くん:予想だけど、満濃池の水掛かりは広範囲にわたっており、鎌倉時代や室町時代は、江戸幕府のように地方の組織がまだまだ不十分で、南北朝の動乱期や戦国時代は、讃岐武士も戦に参戦し、それどころではなかったのではないかな?

花子さん:1628年、西嶋八兵衛さんが再築したとき、池内村の人々はどうなったの?

太郎くん:そうだね。家屋や水田は水に埋まってしまい池内では居られないから、どこかへ立ちのきになったと思うよ。

花子さん:どのあたりに移ったのかしら?何か補償でもしてくれたのかしら?

太郎くん:難しい質問だね。次回までに、西嶋八兵衛のことと合わせてお互いに調べてみよう!

 

参考資料

※上記①~④の資料は、まんのう町立図書館に所蔵されています。また、⑤、⑥の資料は香川県立図書館所蔵なので、町立図書館で借りていただけます。

知れば知るほど、奥が深くなるのが歴史なんですね。

片岡さん、ありがとうございました。

 

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かりまいちゃんのおでかけ♪

先日、スタッフの “梅ちゃん” が県立図書館に研修を受けに行く際、

当館のマスコット・キャラクターの「かりまいちゃん」も一緒に連れて行ってもらいました (^^♪

かりまいちゃんのお出かけ動画をお楽しみください。

 

↓↓↓↓↓   動画の閲覧はこちらから

 

 

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動画配信 はじめました♪♪

秋から冬へと、ゆっくりと季節が移り変わろうとしていますが、皆さんお元気ですか?

今年に入り、“普通” の生活が一変し、何もかもがこれまでとは違った様式に代わっていますよね。

まんのう町立図書館でも、マスクの着用や、館内での滞在時間に制限を設けるなど、利用者の皆様にはご不便をおかけしています。

そんな状況下で、どうにか多くの方たちと「つながり」を広げ、新たな図書館サービスの提供ができないかと様々な取り組みをしてきましたが、ついにこの度、満を持して、

動画配信を始めることになりました!!

ITオンチのスタッフが知恵を絞り、試行錯誤し、すったもんだと悩みながら、ようやく完成した短い動画ですが、おうち時間の合間に楽しんでいただければ幸いです。

 

↓↓↓↓↓↓動画の閲覧はこちらから

 

まだまだヨチヨチ歩きの企画ですが、これからも皆さんに楽しんでいただける動画をお送りしていきますので、よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

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雑誌の自動貸出、できるようになりました!

小春日和を通り越し、全国各地で「夏日」の陽気ですが、寒暖差で体調を崩したりしないように、気をつけたいですね。

11月16日㈪~11月19日㈭の4日間、町立図書館では年に一度の蔵書点検のため、お休みをいただいておりました。

蔵書点検とは、お店などで行う「棚卸し」のことです。

現在、65,000冊以上ある蔵書のバーコードを、1冊1冊読んでいくという、気の遠くなるような作業を行います。

勿論スタッフ総出の大仕事です。

4日間ですべての本の総点検をし、20日㈮からの開館に向け、棚を整え、お掃除をし、展示を入れ替え…。

ちょっとした模様替えもしましたよ。

そして、大きく変化したことが!!

11月20日㈮より、雑誌が自動貸出機で借りられるようになります ♪

これまで雑誌は、カウンター内でスタッフが貸出操作をしておりましたが、この度、雑誌も装備され、他の本と一緒に自動貸出機で読み取れるようになりました。

 

ひと手間省けたことで、より貸出が便利に簡単にできるようになりました。

 

クリスマスコーナーも始まりましたので、ご来館の際は是非足を止めてご覧になって下さい。

では、皆さまのご来館をお待ちしています。

 

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第7回 ブログ版 農業講座「まんのう町は暖地? それとも温暖地?」

すっかり秋も深まり、厚手の服や暖房器具が必需品となってきましたね。

家庭菜園をされているみなさんの畑も、おでんや鍋の具材になる野菜がぐんぐん大きくなっている頃ではないでしょうか。

天気のいい日には、畑仕事で体を動かすと気持ちがいいでしょうね。

では、本日も農業講座始まります。

講師はまんのう町在住の農業の達人、豊嶋和人さんです。

【まんのう町は暖地? それとも温暖地?】

11月に入り、だいぶ冬の気配がしはじめましたね。去年一昨年と二年連続の暖冬でしたが、今年の冬はどうでしょうか。ラニーニャ現象で寒くなるという話もあります。一昨年の暖冬はラニーニャ現象の反対のエルニーニョ現象でした。

暖冬だと冬野菜は豊作になります。葉物野菜の葉はぐんぐん大きく育ち、ほうれん草や小松菜などの軟弱野菜は播種から収穫までのサイクルが早くなります。葉が巻く結球野菜もサイズが大きくなりますから、同じだけ苗が植えられていても、市場に供給される量が増えます。ブロッコリーのような蕾を食べる野菜も同様です。寒さが厳しい冬だとその逆です。さて今年はどちらでしょうか。

ところで、園芸の世界で使われる気候区分はおおむね以下のようになっています(図1)

(図1)

 

「おおむね」と書いたのは厳密にきまっているわけではなくて、わりといろいろな表記が見られるからです。温暖地と暖地の境を14℃とする例もあります。上の表以外にもときどき見られるのが「西南暖地」という表現です。農林水産省の文書にもでてくる表現で、普通は高知県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県のことを指すようです。野菜や花の種の袋にもいろいろな表現がされています。

 

(写真① 白菜の種袋:本人撮影)

 

(写真② バジルの種袋:本人撮影)

 

住む地域がどの気候区分にあたるか、かんたんな地図を載せてくれているメーカーもあるのですが、香川県はメーカーによって暖地だったり温暖地だったりするようです。暖地か温暖地かというのは種の播きどきに大きく影響します。いったいどっちなんでしょうか。また、せまい香川県でも海沿いと山間地域では気温がだいぶ違うはずです。では気象データからまんのう町の気候区分を検討してみましょう。

まずは香川県にある気象庁のアメダスを確認してみましょう。

気象庁|過去の気象データ検索 香川県全地点    👈こちらをクリック

 

各地点にカーソルをのせると、緯度経度や標高のデータがでてきます。まんのう町は滝宮と多度津と財田のアメダスのちょうどまんなかに位置していますね。各アメダスのもう少し詳しい場所はと言いますと、滝宮のアメダスは農業経営高校の敷地内、多度津のアメダスはさぬき浜街道から少し入った海沿いの住宅地の中、財田のアメダスは三豊市財田支所近くの財田川沿いにあります。町東部は滝宮、西部は財田の気象データが参考になりそうです。

うちは町最北部の高篠地区なんですけど、多度津のデータはあんまり参考になりません。というのは多度津のアメダスはあまりにも海に近く、また住宅地の中ということもあって、特に秋から春にかけての夜温が高く出ます。寒い時期の夜温は栽培にとって大変重要です。なぜなら霜や凍結の目安になるからです。

さて、アメダス以外にも気象データを提供してくれているところはあります。うちで参考にしているのは善通寺市にある農研機構西日本農業研究センター四国研究拠点の気象観測データです。善通寺市の街中にある仙遊地区のデータが標高などもうちと近くて参考になります。農業研究施設らしく地温データもあるんですよ。

農研機構 善通寺の気象   👈こちらをクリック

 

これらの気象観測地点の年間平均気温を見れば、まんのう町の気候区分がわかりそうです。現在平年値として使われている1981~2010年の年間平均気温をまとめてみました。(図2)

(図2)

どうやらまんのう町は標高が高いところでなければギリギリ「暖地」に入りそうです。ところで、現在使われている平年値は予定では来年更新されて、1991~2020年の年間平均気温が新しい平年値になります。ここでぜひ上記のリンクから各地の1980年代の気温と2010年代の気温を比較してみてください。明らかに1980年代は今より寒いですね。今ギリギリで「暖地」のまんのう町はその頃「温暖地」だったようです。確かに子供の頃のほうがよく雪が積もりました。身近なデータからも地球温暖化はよくわかります。

とはいえ内陸のまんのう町は冬の夜けっこう冷え込みますよね。霜よけや冬作物の生育促進にビニールトンネルや不織布のべたがけを使うことも多いと思います。海のすぐそばにある多度津のアメダスの夜温がぬくいのは、海の水が陸上の土や岩石よりも冷めにくい性質を持っているからでした。ならば作物の近くに水を置いてやれば昼間の熱を夜にも少しずつ放出してくれるはずです。

(写真③ 早播きオクラのトンネル:本人撮影)

 

暖房の温風を遠くまで送るためのダクトチューブに水を入れて、早播きオクラのトンネルのなかに設置したものです。(写真③) 

熱帯作物のオクラを3月に播くための工夫ですね。小さなスペースですと、2Lのペットボトルでも効果があります。ぜひ試してみてください。

気候の変化に合わせ、農家の方たちは様々な工夫を凝らし、農作物を作られているのですね。

できたものを毎日当たり前のように頂いている私たちは、作ってくれた方に感謝感謝です♡

豊嶋さん、本日もありがとうございました。

 

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アートウィーク 開幕♪

徐々に秋も深まり、朝夕のひんやりした空気に思わず肩を震わせることもありますよね。

食いしん坊さんも、お出掛け好きさんも楽しい季節ですが、

町立図書館では本日より『アートウィーク』が始まりますよ~(^_-)-☆

秋の読書週間に合わせ、本とアートが合体したアート三昧の2週間です。

 

まずは入口のメイン特設です。装幀が素敵な本や、表現する楽しみを味わえる本を紹介しています。

「ジャケ借り」必至の素敵な本がたくさんです。

 

館内3か所に設置したミニ特設も、アートアートアートの三拍子です!!

 

アートウィークですもの、展示も豪華にやってます !(^^)!

「まんのうBookBook応援団」として、町立図書館をサポートしてくださっている皆さんの素敵な作品が、館内に彩りを与えてくれています。

「写遊会 彩」の皆さんの写真展の模様です。

美しい景色や絶妙なアングルで捉えられた人物など、見て楽しむだけでなく、撮影のお手本にもなるような作品ばかりです。

 

ロビーでは「まんのう文学会」の皆さんの、俳句や短歌を展示しています。

短い言葉に込められた日本語の奥深さが、しみじみと伝わってきます。

 

「まんのう町竹細工同好会」の皆さんは、圧巻の作品を見せて下さっていますよ。

 

竹という素材の持つ可能性や、素晴らしいデザイン性、そして本物と見まごうような精緻な作り。

この驚きと感動を、是非 ‟生” で味わってください。

 

参加型のイベントも盛りだくさんですよ。

まずは、ロビーに展示している「みんなの川柳」です。

テーマは「本」。

五七五のリズムに乗せて紡がれる言葉はユーモアや情緒に溢れ、心を豊かにしてくれるような気がします。

11月9日㈬まで受け付けておりますので、素敵な句をお寄せください。

 

もう一つの参加イベントは、「BookBookみんなの手づくりギャラリー」です。

町立図書館にある本を読み、その本のイメージや、そこから得たひらめきなどを作品にし、館内の特設ギャラリーに展示します。

手芸・工作・絵画・彫刻…、手づくりなら何でもOK (^_-)-☆

料理やお菓子の完成写真やデジタルアートなども大歓迎です。

既に多くの作品が寄せられていますよ。

皆さんの作品で、素敵なギャラリーを作りましょう!!

応募締め切りは11月9日㈬です。

アートウィークはまだまだ始ったばかり。

皆さんの手づくり作品をお待ちしています。

 

「みんなの川柳」、「BookBookみんなの手づくりギャラリー」とも、メールやFAXでもご応募頂けます。

 

読書の秋と、芸術の秋を、まとめて楽しめる2週間です。

読んで楽しい、観て楽しい、作ってみたらもっと楽しい!!

秋の ”ど真ん中”を、本とともに ♪

ご来館お待ちしています。

 

 

 

 

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ブログ版 農業講座 番外編「ハロウィンのやさい」

ほんの数日前まで暑さが続いていましたが、急に秋めいてきましたね。

美味しいものや旅行に芸術…。まだまだこれまで通りにはいきませんが、秋は楽しいことが目白押しですね。

ハロウィンもその一つ。今ではすっかり日本に定着し、毎年各地でお祭り騒ぎとなっていますよね。

街のディスプレイやお店の売り場も、オレンジ色に染まっています。

そこで今回は、講師の豊嶋和人さんにブログ版農業講座の番外編として、ハロウィンの野菜についてお話しいただきます。

【ハロウィンのやさい】

そろそろハロウィンの季節です。わたしが子どもの頃はこの時期お祭で大人が変装したダカ(鼻高天狗)を友達みんなで「てがって」と寄って行っては、きゃっきゃ言いながら追いかけられるのが楽しみでしたが、今は子どものほうが仮装していたずらするぞ~って言うわけですね。

カボチャをランタンに「仮装」するのもハロウィンの風物詩ですね。ハロウィンの催しに使われる観賞用カボチャにはいくつかの品種があります。日本では北海道に大きな産地があるそうです。もちろん食用のカボチャ同様こちらでも作ることができます。育て方によっては何百kgにもなるドデカボチャコンテスト用品種の「アトランティック・ジャイアント」、食べても美味しいミニカボチャ「プッチィーニ」の種は春にホームセンターや種苗店でも容易に入手が可能です。

カボチャ栽培のコツ、というよりも悩みどころというと葉に白い粉がつき、激発すると枯れてしまう「うどんこ病」でしょうか。いろんな作物につく病気ですが、キュウリやカボチャなどのウリ科野菜で被害が目立ちますね。県内外の生産者仲間のあいだではうどんこ病が出ると、冗談混じりに

「かがわけんがちょっと出てる」

などということがあります。香川県といえば「うどん」なのでそこにかけているわけですが、実は香川県はうどんこ病が出やすい気候の土地でもあります。うどんこ病の発生は他の多くの病害同様に雨などで作物が濡れることがきっかけになりますが、乾燥した気候でより広がりやすいからです。そこが他の病害と違うところです。5月や空梅雨の6月に、雨が降ったあと天気予報がずっと晴れだったら白い粉が見えないうちに防除してしまいましょう。炭酸水素ナトリウム(重曹)や炭酸水素カリウムを主成分にした殺菌剤は耐性菌が出にくく、発生初期によく効きます。

うどんこ病が発生した野菜の写真が見当たらなかったので、スイートコーンの畑に生えたホトケノザが全身うどんこ病で真っ白になっている写真を紹介します。ほんと、たくさんの植物に寄生します。

(うどんこ病にかかったホトケノザ:本人撮影)

ハロウィンに話を戻しますけど、ハロウィンってもともとは古代ケルト人のお祭りですよね。それなのになんで新大陸が原産地のかぼちゃが象徴のようになってるのか以前から少し違和感がありました。調べてみると、かつてはかぼちゃではなくカブをくりぬいてジャック・オー・ランタンにしていたようなんです。なるほど、カブはロシア民話「おおきなかぶ」でお馴染みなように寒い地方でも取れる作物です。最近は白いカブ、赤いカブだけではなく黄色いのやピンクのなど、色とりどりのカブ品種があります。ハロウィンにカブを飾ってみても楽しいかもしれません。そしてシチューやサラダにして食べれば二度美味しいですね。

しかし飾りにするには小カブでは迫力という点でカボチャに負けてしまいます。日本で大きなカブといえば、京都の郷土野菜、聖護院かぶですね。ハロウィンに間に合わせるためには8月中に播かないといけません。が、ハロウィンに関係なくてもよいなら今からでも10月中なら播けます。暑い時期に播くと柔らかいカブの葉っぱはダイコンサルハムシやキスジノミハムシ、カブラハバチなどの格好の餌食になってしまいますし、耐病性品種でなければ根こぶ病も心配です。ですがこれからの季節ならその心配も少なくなります。冬に食べる聖護院かぶの千枚漬けはさっぱりとして美味しいですね。

ブログ担当のワタクシの家では、スーパーで売っている小ぶりの「坊ちゃんカボチャ」の種をくり抜き、ひき肉を詰め、さらにチーズをのせてオーブンで焼いた料理が、ハロウィンの定番になっています。

カボチャって、どんな料理にしても美味しいですよね。

イベントやお出かけが難しい今年は、カボチャ料理でハロウィンを楽しんでみてください。

豊嶋さん、ありがとうございました。

町立図書館では、ハロウィンコーナーを設置していますので、ハロウィンの物語も是非お楽しみください。

 

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BookBookみんなの手づくりギャラリー 大募集!!

10月28日㈬~11月9日㈪は、本とアートが合体した芸術の祭典、『アートウィーク』です!

参加型企画の第2弾は、BookBookみんなの手づくりギャラリー』です!!

館内「くらしの森」で展開中の「みんなの手づくりギャラリー」と、本を読んで作る「BookBookつくり隊」がドッキングしました!

町立図書館の本を読んで、ブクブクとわいてくるイメージやひらめきなどを作品にしてみませんか?

絵・工作・手芸・デジタルアートなどなど、手づくり作品なら何でもOKです。

レシピ本を参考に作った、料理やお菓子の完成写真なども大歓迎ですよ (^_-)-☆

お持ちいただいた作品は、館内「特設ギャラリー」に展示させていただきます。

メールでご応募いただくこともできます。

募集期間は9月18日㈮~11月9日㈪です。

みなさんの作品で、図書館をギャラリーにしちゃいましょう 💛

たくさんのご応募、お待ちしています。

読んで、作って、つながろう!!

 

 

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「みんなの川柳」大募集!!

ようやく秋の気配を肌で感じられるようになりました。

気温も、頬を撫でる風の柔らかさも、何もかもが「ちょうどいい」季節ですね。

秋は楽しいことがたくさん (^^♪

実り、芸術、読書に行楽…

図書館でなら、ぜ~んぶまとめて楽しめますよ ♪

町立図書館では、10月28日㈬~11月9日㈪の『秋の読書週間』に合わせ、本とアートが合体した、アートウィークを開催いたします。

読書と芸術の、両方を楽しめる企画をたくさんご用意しています。

参加型の企画第1弾は、「みんなの川柳」です!

テーマは『本』。

本にまつわるエピソードや想いを、五・七・五のリズムに乗せて表現してみませんか?

館内に置いてある専用の台紙に川柳を書いて、図書館カウンターまでお持ちください

募集期間は9月18日㈮~11月9日㈪です。

 

FAXやメールでの応募もできますよ。

 

専用の台紙を、こちらからダウンロードすることもできます。

↓↓↓↓↓

川柳台紙(もみじ)

川柳台紙(金箔)

川柳台紙(グラデーション)

 

お寄せいただいた作品は、図書館ロビーに展示させていただきます。

難しい ”お作法” はひとまず横に置いて、心に浮かんだ言葉を紡いでみましょう!

たくさんのご応募、お待ちしています (^_-)-☆

 

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第6回 ブログ版 農業講座「キャベツ・ブロッコリーとレタスは同じ肥料で育ててええんやろうか? 後編」

ようやく暑さも少し和らぎ、猛暑の峠を越えた感じですね。

日中はまだまだ残暑を引きずっていますが、朝夕は窓を開けると「秋」の気配を感じさせるような風が入り込んできたりもしますよね。

家庭菜園や園芸を楽しまれている方たちも、外での作業が少し楽になったのではないでしょうか。

本日も、豊嶋和人さんによる「農業講座」始まります (^^♪

 

【キャベツ・ブロッコリーとレタスは同じ肥料で育ててええんやろうか? 後編】

前回からずいぶん間が空いてしましました。急いで肥料をふりましょう。秋冬野菜といえば、なんといっても香川県の特産品でもあるレタスとブロッコリー。それにキャベツやハクサイ、あとはホウレンソウもいいですね。

さて本題です。キャベツやブロッコリーとレタスの肥料について考えてみます。

前回(注1)、堆肥を選ぶ際には窒素の量と割合がだいじだという話をしましたけど、秋冬野菜の肥料を選ぶ際は窒素の形態がだいじになります。今回も窒素に絞ったお話をします。

(注1)第5回 ブログ版「農業講座」参照

 

肥料の三要素といえばなんでしょう。窒素、リン酸、カリ(カリウム)ですね。NPK.。そのうちリン酸とカリについはおおむねそのものリン酸とカリが水に溶けて根から吸収されます。窒素の場合も水に溶けて吸収されるのには違いないんですけど、窒素ってそれ自体はほとんど水に溶けないんですよね。空気中にいっぱいありますけどそのままでは利用できません。なので水に溶ける窒素成分の形で根から吸収されます。

根から吸われる窒素成分の代表は硝酸とアンモニアです。硝酸は畑作物、アンモニアは水稲によく利用されます…と土壌肥料の本には書かれているのですが、例外があります。畑作物なのにアンモニアが大好きなのはお茶のようなツバキ科の作物です。お茶の他にはブルーベリーもツバキ科ですね。

野菜はどうかというと、キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科野菜、トマトやナス、ピーマンなどのナス科野菜は硝酸が大好物です。じゃあレタスはといいますと、レタスは硝酸もアンモニアも同じくらい好む珍しい野菜なんです。ちなみにレタスはキク科です。

では硝酸大好物の野菜には硝酸入りの肥料を与えればいいかというと、話はそう単純ではありません。ここからが面白いところです。窒素を含む各成分は土の中で様々に変化します。

(図1)


ところで、前々回(注2)、石灰で酸度を調整する話をしましたけど、石灰で酸度を調整する目的は実はアルミニウム害を抑えたり、リン酸の効きをよくするだけではないんです。石灰で酸性を中和してpHを7前後の中性に近いところにしてあげると、この表にあるような微生物が活発に活動して窒素が吸収されやすい形態になりやすく、窒素肥料の効きがよくなります。よくお店で石灰質肥料のPOPに「肥料の効きがよくなります」と書いてありますが、それは窒素とリン酸の効きをよくするという意味なんですね。ただ、カリの効きはよくしません。むしろカリと石灰(カルシウム)は拮抗作用と言って、どちらかが多すぎるともう一方の吸収を阻害する関係にあります。

(注2)第4回 ブログ版 農業講座 参照

理屈が長くなってしまいました。今回も実際の肥料の生産業者保証票を見ながら説明します。まずはキャベツ・ブロッコリーなどアブラナ科野菜用にうちで使っている肥料です。

(写真① 本人撮影)

窒素が12%含まれていて、そのうち7.4%がアンモニアです。(上記 写真①)

窒素全量を保証する原料の欄には尿素しか書いていませんから、残りの4.6%は尿素に含まれる窒素分です。尿素はハンドクリームやその名の通り尿の成分としてお馴染みですが、土中では微生物によってすぐにアンモニアに分解されます。

好物の硝酸が含まれてないじゃないかと思いませんか。いいんです。さきほどの図1にあるように、アンモニアは微生物のはたらきで徐々に硝酸に変化します。植え付け時には根がそれほど発達していませんから、硝酸がいっぱいあっても吸えません。吸われない硝酸は草が吸うか、地下や空気中に逃げます。もったいないですね。

 

次はレタスに使っている肥料です。

(写真② 本人撮影)

原料を詳細に書いてくれています。(上記 写真②) ありがたいですね。硫酸アンモニアや尿素などの化学肥料と油かす、皮革工場から出た残りくずなどの有機質肥料を混合したもので、ここには書いていませんが、カタログには窒素の有機率が54%とありました。キャベツ・ブロッコリー用肥料のところでも書きましたが、アンモニアや尿素は徐々に硝酸に変化します。有機質肥料はゆっくりとアンモニアに分解されたあとに硝酸に変化します。レタスはアンモニアと硝酸が半々くらいでよく生育すると言われます。生育期間中、常にアンモニアも硝酸も吸収できるような有機質を多く含む肥料を選ぶのがレタス栽培のコツです。堆肥をたくさん施すと徐々にアンモニアが放出されますのでそれも効果的です。レタスの外葉は大きくなるんだけど小玉しかできない、あるいはふわふわの玉にしかならないという経験のある方は試してみてください。

 

(写真③ 本人撮影)

 

硝酸が最初から入っている肥料では、保証票に硝酸性窒素の割合を示す欄があります。(上記 写真③)

この肥料は原料を書いてくれていませんが、成分比率から推測するに、窒素22%のうち20%までが硝安、残り2%がアンモニアとリン酸が結合したリン酸アンモニウムでしょう。硝安は8月にレバノンの首都ベイルートの港で2000トン以上の硝安の大爆発があったように火薬の原料にも使われる物質です。なので欄外にあれこれと取扱いの注意書きがされています。

硝酸は植物がすぐ利用できる窒素分ですが、地下に流亡したり微生物によるガス化により空気中に逃げやすいという難点があります。じゃあいつ使うかというと、その難点を回避できる場合に使います。大雨が降らなくて、微生物がはたらかないのは寒い冬です。寒い冬にはアンモニアや硝酸を作り出す細菌もはたらきが鈍くなって、硝酸が土中に供給されにくくなりますから、そういう場合に追肥として使うとたいへん効果的です。余談ですが、水耕栽培や土を使わない培地の養液栽培では土壌微生物の助けがないため、最初から硝酸をたくさん含んだ養液を流します。

むりやりまとめますと、窒素肥料は作物と土壌微生物の都合に合わせて選びましょうというお話でした。

ブルーベリーはツバキ科で、レタスはキク科…。

園芸ど素人のワタクシにとっては、目からウロコのお話です (^^♪

豊嶋さん、今回もありがとうございました。

 

 

 

 

カテゴリー: 未分類 | タグ: | 第6回 ブログ版 農業講座「キャベツ・ブロッコリーとレタスは同じ肥料で育ててええんやろうか? 後編」 はコメントを受け付けていません