直木賞作家・今村翔吾さんご来館🎉

7月1日(金)、直木賞作家の今村翔吾さんがまんのう町立図書館にご来館されたときの様子をリポートします♪

 

 

現在、今村さんは、約4カ月かけて全国47都道府県の学校や書店をワゴンで巡り、各地の読者と交流する「今村翔吾のまつり旅」の真っ最中!当館も旅の行先として、応募し、来ていただけることになりました!100日間、一度も自宅に戻らず旅をするという、すんごい旅を続ける今村さん。私たちも館内を「まつり」一色にしてお出迎えしました。

午前10時すぎには、サイン会に参加するため、すでに多くの方が集まってくれました!この日のために書籍を用意してくれたフジイ書店さんの前に並んでいただいてます。どの本にサインしてもらおうかな。。。

そして、11時。いよいよ今村さんが到着。

このワゴンのなかでは、執筆活動をしながらの移動なんだそう。すごい!この日は、朝から琴南小学校へ訪問。でも疲れた様子も見せず、さっそく館内へ…

サラサラサラ…っと、達筆でサイン。

町立図書館には、特別な一言を添えて…そして、こんな記念写真まで気軽に応じてくださいました。

 

11時50分。満濃中学校体育館で行われたトークショーへ。

事前学習を受けた、満濃中学の1年生、2年生が待ちに待ってます。学校側の配慮で、一般の方も一緒に聞けることに。今村さんならではの関西弁の軽快なトークで、「本との出会い」や「人生には今しかない!という瞬間がある」ことなどを話してくださいました。

作家を本格的に目指すことになったエピソードを、身振り手振りを交えて、熱く語るその姿に、いくつになっても夢をあきらめないでがんばるって素晴らしい!と思わされました。

最後はおちゃめなポーズでしめくくり。集まってくれた皆さまと写真撮影やお話してくださるなど、終始気さくに対応してくださった今村さん。本当にありがとうございました!!!

書いていただいた色紙は今村さんの作品とともに館内に展示しています!ぜひ見に来てくださいね♪

 

 

 

 

 

 

 

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まんのう読書週間はじまるよ♪

 

来る6月4日はまんのう町立図書館の開館記念日‼そして、まんのう町民読書の日でもあります‼

毎年6月第一土曜日から2週間、町立図書館では『まんのう読書週間』として、さまざまなイベントを開催してきました。9回目となる今年は、新型コロナの影響で縮小気味だった昨年、一昨年の分も取り戻すべく、パワーアップしてお届けしたいと思います‼

今年に入ってから中止が続いていたおはなし会も、もちろんやります‼

開館記念日である6月4日には、まんのう町の「生涯学習の町 本と生きる町 まんのう町」の基本理念をもとにした「本と生きよう!」読書運動の一環として、特別なおはなし会を開催します。今年のテーマは「心にあかりを灯す」。心がホッと温まる、心がリンと明るくなる、そんな本をご用意してお待ちしています‼

そして、今年9回目ということは…そう!来年、まんのう町立図書館は記念すべき10周年を迎えます‼

そこで、来年の10周年記念特別企画として「図書館オリジナルかるた」を作成することになりました。これから1年をかけ、皆さまから「あ」から「ん」までの五十音を頭文字とした読み札を大募集します!

最初の1か月となる来月は、「あ行」を募集します。館内入口ガラス面に記入台と読み札を貼るボードをご用意しています。まんのう町立図書館にちなんだ読み札を考えてみてくださいね♪

そして、そして、もうひとつ募集があります。題して「人生を変えた一冊教えてください」‼

本を好きになったきっかけとなった本、子どもが小さいときによく読み聞かせた本、目からウロコの教訓を教わった本、共感にむせび泣いた本…

あなたの人生を彩った一冊を教えてくれませんか?

「人生を変えた本」のタイトル、著者名と一緒に、「人生を変えた」エピソードを用紙にご記入ください。こちらは図書館入口、多目的室前に専用の記入台と投函ポストを設置します。

なんとなんと!ご記入いただいた「人生を変えた一冊」にまつわるあなたのひと言は、「しおり」にして7月にエピソードと一緒に展示します!この「しおり」はもちろん、どなたでもご自由にお持ち帰りいただけますよ♪

6月12日(日)は屋外で本を読む「ブックピクニック」、そして先日ブログでもお伝えした「雑誌付録抽選会」は6月4日~18日まで開催しますので、お楽しみに♪

 

まんのう町立図書館は、2013年6月に開館しました。あれから早9年…皆さまの日々の疑問や課題、興味に応えられる図書館であること、そして、小さなお子さんがいる方、ハンディキャップがある方などさまざまな事情、環境にかかわらず、すべての皆さまが利用しやすい図書館であることを目指し、これからも精進してまいります。

 

 

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第15回 ブログ版農業講座「益虫を上手に利用した夏野菜」

 

暑くなってきましたね~こんな日は、きゅうりやトマトをいっぱい乗せて冷やし中華なんかを食べたくなりますね♪

きょうは、4月28日に中止となった農業講座「益虫を上手に利用した夏野菜」をブログ版としてお届けします。写真いっぱい、虫が苦手な人はちょっとだけ【閲覧注意】です!笑

豊嶋和人さん、よろしくお願いします!

 

【益虫を上手に利用した夏野菜】

春の農業講座でやるはずでした内容をブログ版に再構成してお届けします。今までのブログ版農業講座と重なる内容もありますけどご了承くださいね。

トマトになすびにピーマン、カボチャ。キュウリにスイカにオクラ。忘れちゃいけない甘〜いとうもろこしや枝豆…みなさん、夏野菜は植え終わりましたか。最近はホームセンターなどでわりと遅くまで苗を売ってますので、良苗があれば今からでも夏に向けて家庭菜園や少量多品目の菜園を楽しめますね。

春から夏にかけては気温が上がりますので害虫の勢いも増します。アブラムシからはじまって、アザミウマ、オオタバコガ、ハスモンヨトウときて、秋口に少し涼しくなってくるとまたアブラムシが帰ってきます。

夏野菜の苗についたアブラムシをテントウムシが食べているのを見つけると頼もしく思えますね。でも、テントウムシがやってきた頃にはアブラムシが大増殖してすでに葉がいじけてしまっていたなんてことのほうが多いんじゃないかと思います。ではあらかじめテントウムシなどの天敵昆虫に待ち伏せをしてもらいましょう…というのが今回のテーマです。

どこで待ち伏せしてもらいましょうか。餌となる害虫がまだ発生していない作物の葉の上で待っといてつかよと言ってもお腹が減るだけなので待ってはくれません。作物のそばに天敵の居場所を作る必要があります。居場所に必要な条件はそこに餌かねぐら(隠れ場所)もしくはその両方があることです。かといって巣箱のようなものや人工の餌を用意する必要はありません。居心地の良い、ただし作物の害虫を増やさない植物を作物のそばに用意すればいいのです。

そういう植物のことをコンパニオンプランツ、あるいはバンカープランツ、インセクタリープランツなどと言ったりしますが、それぞれ微妙に定義が違う上にややこしいのでここでは3つの分類にまとめてしまいましょう。それは

A「それ自体が天敵昆虫の餌となる植物」

B「天敵昆虫の餌となる虫を集める植物」

C「天敵昆虫の隠れ場所を提供する植物」

です。

 

Aから見てみましょう。天敵昆虫って害虫を餌とするから天敵昆虫って言うんじゃないの?と思われるかもしれません。ところが植物も虫も食べる雑食の虫がいるんです。それに、アオムシとモンシロチョウを思い出してもらえればわかりやすいと思うのですが、幼虫と成虫で食べ物が変わる虫もたくさんいます。雑食カメムシのヒメハナカメムシは花粉も食べますが、アザミウマなどの微小昆虫も食べます。ヒラタアブは成虫は花粉を食べるハナアブですが、幼虫はアブラムシを食べます。植物性の餌「も」食べる天敵昆虫の居場所となるのがAです。

Bはアブラムシの天敵昆虫にいてほしいときに、守りたい作物にはつかないアブラムシに寄生される植物を生やしておくと、その植物上で天敵昆虫が増えてくれるというものです。アブラムシにはたくさんの種類がいますが、特定の科の植物の汁しか吸えないアブラムシもいます。イネ科ならば、ムギクビレアブラムシ、ヒエノアブラムシ、トウモロコシアブラムシといった連中です。マメ科ならソラマメには必ずといっていいほど現れるソラマメヒゲナガアブラムシやマメアブラムシです。一方で夏の果菜類など多くの野菜の汁を吸うモモアカアブラムシやワタアブラムシはマメ科やイネ科の汁を吸うことは稀です。

よく畑の枕の肥料分の少ない場所にカラスノエンドウが生えることがありますが、カラスノエンドウにつくソラマメヒゲナガアブラムシやマメアブラムシをめがけてテントウムシなどのアブラムシの天敵がやってきます。そういう畑のカラスノエンドウは邪魔にならないならそのままにしておいて夏野菜を植えると、カラスノエンドウ上で増えたテントウムシが夏野菜も守ってくれるというわけです。ただし、ソラマメにはカラスノエンドウで増えたマメ科につくアブラムシが飛来しますからソラマメの近くではカラスノエンドウは除去したほうがよいでしょう。

Cは低い背丈で地面を被覆するような植物です。身近に生えているクローバー、園芸店で売られているバーべナやイワダレソウのようなグランドカバー植物、あるいは春播きすると穂を出す前に枯れる大麦などもそうです。これらは雑草を抑える力も強くて便利です。そんな植物に覆われた場所には、アザミウマやハダニを食べるカブリダニ、イモムシを食べるコモリグモやゴミムシ、ハサミムシなどの甲虫類が増えます。

ちょっと表にまとめてみましょう。

A「それ自体が天敵昆虫の餌となる植物」

植物 集まる天敵 天敵が捕食する虫
ゴマ、クレオメ タバコカスミカメ アザミウマ、コナジラミなど
オクラ、アリッサム、バジル、マリーゴールド ヒメハナカメムシ アザミウマ、アブラムシなど
ソバ、キンセンカ、菜の花などお花(花が多いほどよい) ヒラタアブ(成虫) アブラムシ

B「天敵昆虫の餌となる虫を集める植物」

植物 集まる天敵 天敵が捕食する虫
ムギ、ソルガムなどイネ科の草 テントウムシ、ヒラタアブ、クサカゲロウ、アブラバチなど アブラムシ
カラスノエンドウ、スズメノエンドウなどマメ科の草 同上 同上

C「天敵昆虫の隠れ場所を提供する植物」

植物 集まる天敵 天敵が捕食する虫
春まき大麦小麦、ソバ、クローバー、その他グランドカバー植物 カブリダニ アザミウマ、ハダニ
同上 コモリグモ、ゴミムシ、ハサミムシ等 ハスモンヨトウ、コナガなどのイモムシ

AからCの特徴のうち2つを兼ね備えた植物もいくつかありますね。そしてこれはあくまで例に過ぎません。農家や研究機関の探究によって、これらの表は近年充実の一途をたどっているのです。みなさんもまずは表にあるような定番を試してみて、それならこの草や花はどうだろう、これなら風よけと一石二鳥では、収穫できる作物同士でもできるのでは、と想像をめぐらせ、実際試してみてください。

作物と別に麦なんか播くのめんどくさいという方もいらっしゃるでしょう。実はわたしもそのくちなんですが、お隣が麦畑だとアブラムシの寄生バチが増えてアブラムシが少なくなります。少しはいるんですが、大きくは増えないんですね。アブラバチに寄生されたアブラムシは表皮が金色になります。これがきれいなんですよ。

 

 

いかがでしたか?虫にも、益虫、害虫いろいろあるんですね~

次こそは、対面での農業講座が開催できることを願いつつ…お楽しみに!

 

 

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㊗開館記念日 雑誌付録抽選会のお知らせ

 

来たる6月4日は、まんのう町立図書館の開館記念日です!

町立図書館では、この日から2週間を『まんのう読書週間』として、毎年さまざまなイベントを開催してきました。いよいよ10周年に向けての1年となる今年は、よりパワーアップして、利用者の皆さまに楽しんでいただけるような企画をたくさん考えています!

きょうはその目玉イベントのひとつ、『雑誌付録抽選会』についてご案内します♪

 

図書館には、週刊、月刊など約40タイトルの雑誌を常時ご用意していますが、なかには、とっても豪華な付録がついていることがあります。そんな雑誌付録のなかで、図書館での保管期限を過ぎたものを、皆さまに還元するイベントを開催することになりました!

雑誌付録は、こんな感じで詰め合わせ、合計45セットご用意します!

開催期間は、6月4日(土)~18日(土)。お時間がない方、たまにしか来られない方にもご参加いただくために、早い者勝ちではなく、抽選とします。ゆっくりと選んでから、ご応募くださいね♪

まずは、開催期間中、5冊以上の貸出レシートをカウンターにお持ちください。エントリーシート(応募券)をお渡ししますので、入口横に展示してある付録セットのなかから、ご希望の品を選んでいただき、そこに貼ってあるひらがなを記入。スタッフにお渡しいただければ応募完了です。

なるべく多くの方のお手元に届けるため、お1人様1エントリーまでとさせていただきます。

抽選結果は、6月19日(日)以降、図書館HPとFacebook、館内掲示で発表します。また、付録の抽選に外れても、参加者全員に、まんのう図書館オリジナルブックカバーをプレゼント!いずれも応募時にお渡しする引き換え券との交換になりますので、ご注意くださいね。

予定している雑誌付録の一覧はこちらです。現物は6月4日以降、図書館内の展示でご確認ください!

 

現在、心をこめて準備中です!お楽しみに!

 

 

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5月の新しい展示はじめました📚

 

風がさわやかに感じられる季節になりましたね🌱

5月に入り、スタッフがそれぞれテーマを考えて本を選ぶミニ特設コーナーもリフレッシュ。

GW真っ只中!どこへも出かけられない人たちへおススメの『おでかけした気分』。そろそろ仕事が憂うつになってくる時期です『五月病を上手に乗り越える心理テクニック』。そして、連日ニュースになっているロシアによるウクライナ軍事侵攻、北海道では大きな船舶事故が起きました。それに新型コロナでは、毎日亡くなる方がいます。『命について考える本』を集めました。

SDGs常設展でも「命」について考えます。

今月の特集は『目標16:平和と公正をすべての人に』です。

なぜ世界には戦争があるんだろう?ごく普通に学校に通い、家族や友だちと笑い合い、おいしい御飯が食べたい。爆弾におびえて生きるのはいやだ…それはだれでも同じはずなのに、どうして戦争はなくならないんだろう?

味方の顔と敵の顔。あなたの顔となにか違う?そう問いかける『へいわとせんそう』(谷川俊太郎∥文, Noritake∥絵,ブロンズ新社)。ぜひ読んでみてください。

 

そしてそして、こども読書週間は5月12日まで‼

大好評の『えほんdeしりとり』は、たくさんのお友だちが参加してくれて、ボードがいっぱいになりました!まだまだ続きますので、ぜひ本を探してみてね♪

『こどものほんポップコレクション』も新たな本を追加して、みなさんをお待ちしています‼

まんのう町立図書館は、GW中も火曜日以外は開館しています。ぜひ、お越しください‼

 

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第14回 ブログ版農業講座「みんな知りたい病害虫のこと 後編②」

お待たせしました‼

2月にアップした「みんな知りたい病害虫のこと」後編の第2弾が届きました。前回に引き続き、テーマは「イネにつく虫」。講師は、もちろん豊嶋和人さんです。

今回は、あっと驚く新事実が発覚しますよ!

【みんな知りたい病害虫のこと 後編イネにつく虫②】

前回からずいぶん間があいてしまいました。カメムシ以外の稲につく虫のお話をしたいと思います。

稲につく虫と聞いて思い浮かべる虫は世代によってだいぶ違うのではないかと思います。80歳以上ならば茎に幼虫(いもむし)が入って大きな被害をもたらしたニカメイガ、サンカメイガが浮かぶのでしょうか。それらの虫はコンバインによるわらの裁断や稲の品種改良によってほぼ絶滅してしまいました。

40歳以上ならばウンカでしょうか。余談ですが、全身が緑色でお尻だけ黒い、家の灯りをめがけて入ってくる小さな虫が昔はよくいましたよね。あれはツマグロヨコバイといって、同じカメムシ目ですがヨコバイの仲間でウンカとは異なります。じゃあウンカってどんなんよと言われるとセミ(セミもカメムシ目です)をちっちゃくしたような虫ですが、じつはわたしもちゃんと見たことがありません。水田には水を張ってますし、多くのウンカは稲の比較的下の方で汁を吸っているからです。

今年は普段見えない稲の虫を観察するために陸稲を植えてみようと考えています。畝を立てて陸稲を植えるなら観察が容易です。陸稲にはアブラムシもつくようですが、それはそれで観察が楽しみです。

というわけで陸稲の苗を立ててみました。今回の写真はこれだけです。

さてウンカですが、記憶が新しいところで一昨年の秋、丸亀平野でも結構、「坪枯れ」という現象が見られました。まるでミステリーサークルのように田んぼの稲が円形に倒れて枯れているのです。ひどいところでは田んぼ一枚全部枯れます。これはトビイロウンカというウンカが株元の茎の汁を吸って収穫期の稲を倒してしまうものです。

このウンカの被害が出るのは9月中旬以降ですが、田んぼに侵入するのは6月から7月にかけてです。中国南部からベトナム北部の東海岸を飛び立ったウンカは梅雨時期のジェット気流に乗って日本までやってきます。そうして降り立った水田にそのまま滞在し、世代を重ねて増殖し、秋に大きな被害を及ぼすというわけです。稲を枯らしたウンカは田んぼを飛び立ちますが、日本の気候では越冬できず、かといって大陸に戻ることもできず、死滅します。なんとも悲しい虫ですね。

去年は坪枯れは発生しませんでした。同じくジェット気流に乗ってくるツマジロクサヨトウも見かけませんでした。去年は梅雨入りが5月と早く、これらの虫の飛来も早くなるのではないかと警戒していたのですが、肩透かしを食いましたね。このあたりがトビイロウンカの難しいところです。

とはいえ、その前年は珍しく香川県でも坪枯れ被害が出たように、トビイロウンカの被害は西日本各地で近年目立っています。温暖化で到着後のウンカが以前より増えやすくなっているのかもしれません。

もうひとつ言われているのは、殺虫剤抵抗性ウンカのまん延です。トビイロウンカが生息している亜熱帯では年に2回稲を作ることができますが、そういった地域でも近年は省力化、収量アップのために殺虫剤を使用します。作付回数が多いところで同じ殺虫剤を連用すると、抵抗性を持ったウンカが出現します。そして日本に飛んできて育苗箱施用の殺虫剤が効かずに増殖し、被害を及ぼすというわけです。それに対応するために、西日本で使う育苗箱施用の殺虫剤も最近ガラッと変わりましたね。海を越えて飛び込んできた虫をその時点で叩くのが一番の防除方法です。最近開発されたウンカ用の殺虫剤はそれまでのものより環境負荷もおおむね低くなっています。

殺虫剤に抵抗性をつけた虫が飛んでくるのはとんだ迷惑だと感じるかもしれませんが、同様に香川県で抵抗性をつけた野菜の害虫コナガやシロイチモジヨトウなどが東日本や北日本に飛んでいくこともあります。大事なのは知識と、農薬も多数人が使い、使いすぎで目減りする資源であると認識することだと思います。

虫ではありませんが、最近の田んぼでの困りごとといえばスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)ではないでしょうか。うちの田んぼで初めて見かけたのは2004年の秋でした。稲刈りの際に畦畔にうみつけられた卵を見つけたのです。その年は台風が多くていろんなものが田んぼに流れてきていました。それからあっという間に増えましたね。

対策はいろんなところに書かれているのでここでは触れませんが、最近ふれてハッとしたものを紹介します。ジャンボタニシも温暖化の影響でミナミアオカメムシなどとともにどんどん北上し、今では千葉県あたりでも大問題となっているようです。もう公開が終了してしまったのですが、千葉県農林総合研究センターの研究成果発表の動画を見ていましたらジャンボタニシ対策で面白い成果がありました。西日本ではもうおなじみとなったジャンボタニシ対策、厳冬期のトラクター耕うんによる防除についてです。厳冬期にロータリーの回転数を上げて耕うんすると、貝に傷をつけたり寒風に当てたりしてジャンボタニシを防除できますが、その際のより効果的な土壌条件を検討していたのです。それによりますと、土が固く締まっているときのほうが貝が土に固定されているために貝にロータリーが当たりやすくなるそうです。確かにほぐれた土では貝がロータリーの間をすり抜けてしまいそうです。ということは稲刈り後すぐに一旦耕うんしてしまうのは労力がかかるだけでなくジャンボタニシの防除にも逆効果ということになります。

東京都も含めた47都道府県に農業を研究する公的機関が設置されています。わたしたちが習慣として当たり前に行っている作業も他県の農家にとっては決して当たり前ではなく、そのためにその県の研究機関が新たに検討を加えることがあります。そういう研究成果は大変貴重なのでぜひ利用させてもらいましょう。「○○県+農業試験場」で検索するとコロナ禍でも楽しい楽しい国内研修旅行ができますね。ただし、その土地の気候や土壌の性質の香川県との違いは常に意識しておく必要があります。

 

今回ご紹介する本は、最近読んだ

『香君(上下巻)』上橋菜穂子∥著 (F ウエ)

ファンタジー世界の農業試験場の研究者たちがイネの害虫と戦う物語と言えるかもしれません。一難去ってまた一難。国民を支える穀物を維持するのは大変なことです。下巻巻末の参考文献には応用昆虫学や生態学の名著が並んでいてこちらもみんな面白いですよ。

いかがでしたか?私たちスタッフも、夏になると家に入ってきてやっかいだなと思っていた、あの緑色の小さな虫を「ウンカ」だと信じていたのに、実は違っていたという事実に驚愕しています。笑

4月28日に予定していた農業講座『益虫を上手に利用した夏野菜』は残念ながら中止になってしまいましたが、その内容は次回、こちらのブログ版農業講座でご紹介させていただきますね。お楽しみに♪

 

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こども読書週間はじまりました♪

4月23日(土)から5月12日(木)まで、図書館では『こども読書週間』を開催中‼いろいろな楽しい展示が目白押し‼

まずは、センターでどーんと皆様をおむかえする『えほんdeしりとり』。

『ええことするのはええもんや』→『やさいのがっこう』→『うんちっち』→

タイトルがしりとりになるように、えほんを選んできてください♪さぁ、うまく見つけてつなげられるかな?

入口横では、毎年恒例の『こどものほんポップコレクション』。

いろとりどり、スタッフそれぞれの個性爆発💣なPOPが並んでいます‼お気に入りの1冊を選んでみてくださいね♪

さらに、カウンター横には『絵本のガチャガチャ』!

ガチャガチャのカプセルには番号が書かれた紙が一枚。この番号と絵本をおひとつ交換します。テーマは、どうぶつの絵本です。おもしろい絵本と出会えるか、ぜひ運だめししてみよう‼

新型コロナ感染者数が下げ止まり、香川県独自の「感染拡大防止対策期」が延長されたことから、予定していたイベントはすべて中止…ですが、工夫を凝らしたいろいろな展示で、皆様に楽しんでいただけたらと思います。

ゴールデンウィークは、ぜひ図書館へ♪お待ちしています‼

 

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新年度🌸あらためて知りたい❝図書館の使い方❞

さくら満開の季節ですね‼

まずは新入学生、新社会人、進級、卒業、昇進、退職などなど…この春、新しい船出を迎えた皆さんに心からお喜びを申し上げます‼

さて、新年度を迎え、図書館も「はじめまして」の方にご利用いただく機会が増えてきました。そこで、「はじめまして」の方もそうでない方も、いまあらためて知っておきたい『図書館の使い方』について、入口横のメイン展示スペースにて詳しくご案内しています。

探している本が見つからない

どうやって探せばいいのか分からない

そんなときに知っておくと便利な『図書館の使い方』。書棚にある本がどう並べられているのかを知る分類法の説明や背ラベルの読み方、調べもののお手伝いをするレファレンスの利用法、子育てや生活、料理など暮らしに関する本をまとめた「くらしの森」や電子図書館のなどのご案内、まんのう町立図書館が行っている子育て支援室や介護施設への出張図書館のご紹介などなど、図書館のそうだったのか!!をたくさん集めました。

ブログではこれまで予約の仕方電子図書館の使い方などをご案内してきましたが、これからも、より使いやすい、分かりやすい図書館を目指してがんばっていきたいと思います‼

ということで、3月23日の再開から、すこ~しだけ展示がリニューアルされています。

特に、これまで芥川賞・直木賞をはじめとする受賞作品や映像化作品を中心に展開していた展示を「話題作」と改め、それらに加え、TVや新聞などで紹介された本、人気のグルメ・スポットなどなど、旬な話題に関連する本を集めました。

読む本に迷ったら、とりあえずこの棚へ…そんなコーナーにしていきたいと思っています。よろしくお願いします‼

そして、昨年末より常設となったSDGsコーナーでは、毎月1つずつテーマを選び、おすすめの本を紹介していきます。

今月のテーマは「目標4:質の良い教育をみんなに」。

 

世界に目を向けてみると、学校に行くのが困難な子どもたちがたくさんいます。戦争や紛争で学校が閉ざされてしまった子。目のくらむような崖の道を何時間もかけて通学する子。すきまだらけの教室で勉強する子。女の子というだけで勉強する権利を奪われた子。そもそも学校自体がない子…そんな実情に目を向けてみませんか?だれもが希望をもって前に進むことができる春になりますように。

そして、この4番の目標は、実は図書館と大きく関係しています。

わたしたち公共図書館は、知識や教養を高めたり、趣味の世界を広げるなど生涯学習を支援し、いろいろなイベントや講座を開催し、人と人の新たな交流を生みだします。図書館は、年齢も性別も国籍も、職業や社会的地位も関係なく、すべての人に平等かつ公平に開かれた場所。すべての人がつながることを目指しているのです‼

この春、また新しい図書館との付き合い方、見つけてみてくださいね♥

 

 

 

 

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お待たせしました!3/23から開館します!!

まんのう町立図書館は3月23日(水)午前10時から開館いたします‼

本当に長かった、2カ月に及ぶ臨時休館。この期間もブログやFacebookでご案内した通り、電子図書館や完全予約制の貸出、電話でのリクエスト受付など、さまざまな新しい試みを行ってまいりました。おかげさまで、HPからのご予約は以前よりも格段に増え、なんとか図書館としての使命を最低限果たせたかなと、ホッと安心しております。今後も電子図書館やHPからの予約は引き続き行っていきますので、開館した後も、ぜひそちらも合わせてご利用くださいね。

そして、開館した暁には、みなさまに本を存分に楽しんでいただけるよう、もりもりもりだくさんの展示をご用意いたしました‼

まずは、この2カ月間に入った新着本!もう棚からあふれだしています!

むかし懐かしのレシピ本から、硬派なノンフィクション、心温まるやさしいえほんに、永久不滅の冒険譚まで…一般書290冊、児童書194冊の新しい本たちが、みなさまとの新しい出会いを待っています!

新着本のとなりには、これまで映像化作品や受賞作などを展示していましたが、こちらを『話題作』としてリニューアル!これまでの展示に加えて、新聞やテレビで紹介されていた本、ちまたで話題のグルメやスポットなど、最新の情報に応えられるようなコーナーにしていきたいと思います!

入口横には毎年恒例の『科学道』。

本を通じて、未知に挑戦し、未来を切り開いてきた科学者の生き方・考え方や科学の面白さに出会う100冊を集めました。今年のテーマは、①未来エンジニアリング、②脳とココロ、③つながる地球です。わたしたちの過去・現在・未来を知る1冊を探してください!

そして、こちらも毎年恒例。開館前に行った『本の福袋』の中身大公開。

センターには『ことばであそうぼう』。ことばの魅力をたっぷりと味わえる本がいっぱい!春らしい言葉をつないで、いろんな文章をつくってみてください。

もちろん、ミニ特設も色とりどり。春にふさわしい本、集めています!

 

さらに、3月23日からは毎回大好評の雑誌リサイクルを行います。今回は2020年分の雑誌をご自由にお持ちいただけますので、ぜひご利用ください!

まんえん防止等重点措置が解除されたとはいえ、まだまだ感染者が出ています。館内入口での検温、手指の消毒、そして在館中のマスク着用は引き続き、ご協力をお願いいたします。

また、みなさんにお会いできるのを楽しみに、スタッフ一同お待ちしています‼

 

 

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第13回 ブログ版農業講座「みんな知りたい病害虫のこと 後編①」

最後の寒さが通り過ぎ、3月の声を聞くとなんとなく日差しの柔らかさが感じられるようになってきますね♪

まもなくまんのう町立図書館も再開し、新しい春を新しい気持ちで迎えられることを楽しみにしています。

今回のブログは、昨月お届けしたブログ版農業講座「みんな知りたい病害虫のこと」後編「イネにつく虫」のパート①です。カメムシについて、農業講座講師の豊嶋和人さんに教えていただきました。

【みんな知りたい病害虫のこと 後編①カメムシ】

イネにつく虫で去年びっくりしたのがイネカメムシの発生です。

他県で多発しているという話は聞いたことがあったのですが、うちでははじめて見ました。いやあ、きれいなカメムシですねえ。

右の写真は幼虫です。こちらはこちらでかわいい。

でも、かわいいとかきれいとか言ってもいられないんですよね。多発すると、お米に黒い斑点がつくいわゆる斑点米だけではなく、真っ白になって実が入らない不稔の症状まで引き起こしてしまいます。今回この虫を発見した経緯も、田んぼに水を入れに行ってもらった母から、「白穂があるんやけど見てくれんか」といわれて観察していたらおったというものでした。

このイネカメムシ、昔はたくさんいたようなのですが、戦後の化学農薬の大量散布によってほぼ見なくなっていた虫です。イネカメムシで論文を検索すると、1970年代まではたくさん論文がみつかるのですが、それ以降はずいぶん減ってしまいます。いないから研究もされていなかったというわけです。

今頃になって復活した原因はいくつか指摘されています。

① イネの作型分散で餌が長期間供給されるようになった。

これはミナミアオカメムシの増加についても同様に言われていますね。去年、初夏にほとんどいなかったミナミアオカメムシが夏の間に水田ですごく増えたのには驚きました。

② 耕作放棄地などイネ科雑草の増加。

これはクモヘリカメムシやアカスジカスミカメなどの斑点米カメムシでも同様な指摘がされています。「畦畔の草刈りはイネの出穂2週間前に終わらせる」という話を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。その理由は草刈りによって畦畔から田んぼにクモヘリやアカスジカスミカメ等のカメムシを追い込んでしまわないことにあります。うちでイネカメムシが発生したのも、近くに耕作放棄地や夏場耕作しない圃場がいくつかある田んぼでした。

画像が荒いですけどクモヘリカメムシです。虫の上にはいもち病の病斑も見えますね。とほほ。

下は畦畔のクローバー上のアカスジカスミカメです。

③ 減農薬・無農薬の水田が増えた。

減農薬・無農薬にもいろんなケースがあると思います。名人が巧みな技術と観察力で作り上げるケース。大規模化、高齢化、米価の低迷などでコストや手間がかけられなくて結果的にそうなるケースなど。いずれにしても昔よりも農薬による害虫の淘汰が減った結果、昔から水稲に依存して生活している虫がまた個体数を増やしている可能性はありそうです。

さて、この古くて新しい虫を防ぐにはどうしたらいいのでしょう。香川県に先立ってイネカメムシが復活した広島県のある地域では地域で作付する米の品種や田植え日を揃えて出穂期にドローンで一斉防除を行っているそうです。なるほど、餌の供給される期間を減らして防除の手間もドローンで解決、そうすれば耕作放棄地も減ってイネカメムシの増加もさらに抑えられるかもしれません。

ただ、今後心配なことがあります。農薬取締法改正によって農薬に対する環境規制がより厳しくなり、評価の仕組みも変わりました。現在イネカメムシやミナミアオカメムシの防除に使っている殺虫剤が少なくとも稲穂が出ている時期には数年内に使えなくなるかもしれないのです。大型のカメムシを防除できる殺虫剤は限られていますが、どの殺虫剤もミツバチに対する毒性が比較的強いという問題点があります。50年以上前にイネカメムシを駆逐した殺虫剤の多くは人畜毒性や環境毒性が強く、とうの昔に退場しています。殺虫剤の歴史はターゲットとなる害虫以外の生き物への毒性を減らす歴史でもありますから、当然のことです。

さあどうしましょう。今回の法改正のモデルとなっているEUの制度では、禁止となった農薬でも農家が困ったときには柔軟に許可が出るようになっていますが、日本でもそうなるのでしょうか。あるいは新たな防除法が開発されるのか。先日、試験場の研究者や農薬メーカーさんとの雑談のなかで、田んぼの端から端に渡した網を2機のドローンで引っ張ってカメムシを大量に捕まえて、できれば食材として売りましょうってわりと真顔で提案しました。が、変な空気が流れただけでした。みなさんはこの案、いかがでしょうか?

イネにつく虫編とうたいながらカメムシのことしかお話しませんでしたので、次回、イネにつく虫編②に続きます。

 

今回紹介する本はこちらです。

『わたしたちのカメムシずかん やっかいものが宝ものになった話』鈴木海花∥文、はたこうしろう∥絵(486 ス)

去年の小学校中学年の課題図書でしたからご存知のかたもいるかもしれません。「わたしたち」にはこどももおとなも含まれます。きもちわるいの前に知らないことは調べてみる、それをみんなで本気でやってみたらどうなるか。ぜひおとなにも読んでもらいたい児童書です。

では、次回「イネにつく虫②」をお楽しみに!

 

 

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