ルーペで発見足もとの自然こけこけこけ観察会

3月20日(木曜日・祝)登山ガイドの水沼佑太氏をお迎えして、ことなみつながる森共催 まんのう町みどりの学校推進事業「ルーペで発見 足もとの自然 こけこけこけ観察会」を開催しました。

はじめに、図書館のスタッフが小さな生き物の目線から見た世界が紹介されている絵本を読みました。

それから、外に出てみんなで図書館のまわりを歩きながら、いろんな種類のこけを見つけました。
ちょっと風が冷たかったけれど、お天気がとってもよくて最高!
外に出るなり子どもたちは「あった!」と地面に顔を近づけて、早速こけの観察を始めました。
採取したこけを光にかざしてルーペで観察すると、すごくきれい(^^♪
参加した大人たちも、先生のおはなしに耳を傾けて「へぇ~」の連続でした。

それから、町立図書館に戻り、採取したこけを顕微鏡やカメラのレンズをとおして観察しました。
先生がスプレーでこけに水をシュっと吹きかけると、ゆっくりと開いていきました。その様子に、「わぁ~」と驚きの声が!もう、すっかり美しいこけの世界の魅力に引き込まれたようですね。

普段、何気なく歩いている道にこんなにたくさんのこけがあるなんて、びっくりの連続でした。

水沼先生、参加してくださったみなさん楽しい時間をありがとうございました。

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3月&4月のおはなし会

とてもあたたかくなり、すっかり春らしくなりましたね。
桜の花ももうすぐ咲きそう🌸
まんのう町立図書館のおはなし会にも、春をテーマにした本がたくさん登場しましたよ😊

3月7日(金)10:30~ あかちゃんのためのおはなし会

日差しも春らしくなってきた3月7日(金)、あかちゃんのためのおはなしかいを開催しました。

今回は、ちょうちょやてんとうむしが出てくる絵本を読んだり、ふわふわ春風と遊ぶような手遊びをしたりしましたよ。

初めて見る紙芝居にはみんな興味津々!

みんなで春を感じる楽しい時間を過ごしました。

次回は4月4日(金)10:30~です。

 

3月8日(土曜日)14:00~ さぬき語りの会さんのおはなし会

今日は『花』をテーマに紙芝居や絵本を読んでくれました。
小さな男の子は、お母さんのおひざの上でお話を聞いてくれていましたよ。

スタッフの方の何の花かな?の問いかけに「タンポポ!」と大きな声で答えていましたね。

いろんな動物が出てきて鳴く語りでも、鳴き声を聞いて「いぬ!」「ねこ!」と元気に答えてくれました。
最後は、みんなで輪になってお手玉をしましたよ。
どの色のお手玉にしようか迷っていましたね。
歌をうたいながら隣の人にお手玉を渡したり、頭の上にのせたりしました。
思ったより難しかったね。

最後に開いたり閉じたりするお花のプレゼントをもらって嬉しそうでした。

今日は、大人の方や家族連れの方が参加してくれて、みんなでほっこりした時間が過ごせましたね。

ありがとうございました(^^♪

 

3月16日(日)10:30~ すまいりぃさんのおはなし会

あかちゃんの参加もあり、最初はいない いないばぁ!の絵本で遊びましたよ🎶

参加するお友達も少しずつ増えていき…

最後はみんなで絵本のボタンを押したり、揺らしたりして楽しみました☺

 

今月のおはなし会で紹介した絵本はこちらです。

来月のおはなし会の予定はこちらです。

来月はいよいよ新年度!
おはなし会でも、あたらしい本と出会えるといいなぁ😊

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職場での発達障がい~みんなが働きやすい職場づくり

3月22日(土)香川県ふじみ園 鶴窪彩子様、しょうがい者生活支援センターふらっと 主任相談支援専門員 大西史訓様を講師にお迎えし、「職場での発達障がい~みんなが働きやすい職場づくり」の講演会を開催しました。

講演では、職場で起こる困りごとや、ケースに合わせた工夫など具体的に解説していただきました。また、症状によって診断の必要性があるかどうかは人それぞれであることを丁寧にご説明いただきました。

参加者の方たちはメモを取りながら熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
みんなが安心して働きやすくなるよう、お互いのことを知り、信頼関係を築いていくことがとても大切だと思いました。
講演会後の質疑応答では、発達障害者支援センターアルプスかがわ センター長 新井隆俊様に分かりやすくお答えいただきました。

また、講演会終了後には、お部屋に分かれて順番に個別の相談会も行いました。

 

図書館では、4月11日(金)まで発達障がいの関連本やパネルの展示を行っております。アルプスかがわさまからお借りした資料や本も同時に展示しております。本は貸出も出来ますので、ぜひお手に取ってご覧になってください。
また、香川県内の相談機関や成年後見制度、発達障がい関連のパンフレットも配布しております。

発達障がいについて正しく知ることは、支援を必要としている方々を、地域で支える第一歩となります。図書館がその一歩のお手伝いとなれるよう定期的に発達障がい関連本の展示や講演会を行っていきます。

6月19日(木)にはまんのう町役場で「大人の発達障害講演会・相談会」を、9月20日(土)には当館で「成年後見セミナー&個別相談会」を予定しております。ぜひ、ご参加ください。

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「もしも」に備えよう 本から学ぶ防災教室開催

3月15日(土)に、本から学ぶ防災教室を開催しました。
図書館スタッフが行うのは今年で3回目です。
今回は、小学生のお子さん2名を含む6名の方が参加してくれました。
はじめに 紙芝居 『じしんなんかにまけないぞ!』山本省三/作画 教育画劇 を読んで、事前準備の大切さをお伝えしました。

 

みなさん、非常持ち出し袋は用意していますか?
特別に購入しなくてよいので、自分のリュックに普段使っているもので準備しておきませんか?
まずは、外出先で災害にあったときでも大丈夫なように、いつものおでかけバッグに備える「0次の防災ポーチ」のご準備を! 飲み物やアメ、チョコレートなどの食べ物、絆創膏や常備薬など自分にあわせて準備してみてくださいね。

図書館にある『つくって役立つ! 防災工作』プラス・アーツ/監修 Gakken
という本の中の「新聞紙でスリッパを作ろう!」を参考にみんなで新聞紙スリッパを作ってみました!

この本には「段ボール箱で非常用トイレを作ろう!」も紹介されています。段ボールを2重に使って作るので、大人が座っても大丈夫ですよ。

 

最後には、参加者のみなさんと防災の交流をおこないました。
ポリ袋で湯煎して作る料理のお話や防災用のトイレの備えの必要性、赤ちゃんやお子さんがいる家庭での備えについての話題がでました。

 

まんのう町立図書館では、今回紹介した本以外にも、防災に関する本が数多くあります。
ぜひ、参考にしてご家庭での備えに活用してくださいね。

 

《参考文献》
『つくって役立つ! 防災工作』プラス・アーツ/監修 Gakken
『防災ハンドメイド』辻直美/著 KADOKAWA
『節電・節水調理のコツおいしいごはんレシピ』成美堂出版編集部/編 成美堂出版
『野崎洋光のおいしい節電レシピ』野崎洋光/著 東洋経済新報社
『クックパッド防災レシピBOOK』クックパッド(株)/編 扶桑社
『食料備蓄はじめてBOOK備蓄ノウハウ55』髙荷智也/著 徳間書店
『「もしも」のときに役立つ!防災クッキング1~3』今泉マユ子/著 フレーベル館
『がんばらなくても大丈夫台所防災術』坂本廣子/[ほか] 農文協
『防災 被災ハンドブック』天野勢津子/作 イースト・プレス
『防災の超基本』永田宏和/監 朝日新聞出版

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大人のためのおはなし会 3月

大人のみなさんにも絵本やおはなしの世界を楽しんでいただきたい!と、おはなし会を行っています。
それでは当日の様子をご覧ください。

3/1(土)、大人のためのおはなし会を実施しました。

今日から3月ということで、春のおはなしをお届けしましたよ。

最初は、感じて世界を知ることをテーマに書かれたエッセイから、春の匂いのエピソードを紹介。
自分にとっての春の匂いって何かな、と思いを巡らされた様子。

続いて、春の日差しや風、匂いを感じる絵本を読みました。
つくしの絵本を紹介すると、地面の下の様子にびっくり。
身近なものの中にある新鮮な驚きって、まだまだありますね。

最後は一足早く、曲者ぞろいの登場人物が楽しいお花見絵本をみんなで楽しみました。

次回は2025年7月5日(土)10:30からです。
どうぞお楽しみに!

 

プログラム

『センス・オブ・何だあ?』
三宮麻由子/著
福音館書店

『おひさまわらった』
きくちちき/作
ジュラ出版局

『つくし』
甲斐信枝/さく
福音館書店

『花見じゃそうべえ』
たじまゆきひこ/作
童心社

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3月の展示

3月になりました。寒暖差がありますので、体調に気を付けて春を感じたいですね☆
では、まんのう町立図書館の展示の中から、SDGsコーナーとティーンズコーナーをご紹介します。
ぜひ、手に取ってご覧ください😊

 

SDGs3月の特集は、「目標16平和と公正をすべて人に」

世界が平和で公正であるために、私たちは何ができるでしょう。
今、この瞬間も戦争は起きています。戦争の悲惨な出来事を報道で見て胸が痛くなった経験のある方もいるのではないでしょうか。
今月は、私たちにできることの第一歩として世界平和について知り、考えるきっかけになる本を紹介します。

 

ティーンズコーナー今月のおすすめは「大切な人」

別れと出会いの季節です。あなたにとって大切な人々のこと、考えてみませんか?

 

ティーンズ図書だよりからは「未来の自分のために」

春は何かを始めるのに良い時期ですね。 あなたの夢や目標を叶える後押しをしてくれる本を紹介します。

 

桜も徐々につぼみを付け始めました。
穏やかな季節のはじまりを楽しみながら、図書館にお越しください✨

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2月&3月のおはなし会

寒い日が続いていますね。
まんのう町立図書館では、今月も寒さを吹き飛ばすホットなおはなし会を開催しました。
たくさんの方々にご参加いただいた楽しいおはなし会の様子を、ぜひご覧ください。

2月7日(金)10:30~  あかちゃんのためのおはなし会

今月は「節分」「ことばのリズムを楽しもう」をテーマに、おはなしや親子でのふれあい遊びを楽しみましたよ🥰

鬼やおたふくなどのおめんが出てくるおはなしでは、好きなおめんを選びました。

お子さんの指先をお母さんが順番につまんでいくわらべ歌に合わせて、ふれあい遊び♪

はじめて参加してくれた親子の方も、終始楽そうに遊んでくださいました😊

 

2月8日(土)14:00~14:30~  さぬき語りの会さんのおはなし会

今日はバレンタインや猫の日が近いということで、チョコレートやねこが出てくる本を読んでくれました🍫🐈

途中から赤ちゃん連れの親子が参加してくれたので、親子あそびもしました。おはなしを聞きながらお母さんのおひざの上でゆれたり、おなかを指でチクチクしたりして赤ちゃんもお母さんもニッコリ!(^^)!

いろんな色の薄い布を丸めてひよこを作ったり、布を揺らしたり。やわらかいからどんな形にも変身して楽しかったね。

今日は寒い中おはなし会に参加してくれて、ありがとうございました!!

 

2月16日(日)10:30~ すまいりぃさんのおはなし会

今月は「冬を考える」のテーマでおはなしを読んでくださいました。
早口ことばの絵本で、みんなで一緒に声に出して楽しもう☺️

音あそびの絵本では順番に指で押していくと…

すまいりぃさんが子どもたちの押すタイミングに合わせて、楽しい効果音を発してくれましたよ🎵
みんなで楽しい時間を共有できたおはなし会でした。

 

2月22日(土)10:30~  本と生きようおはなし会

今日のおはなし会には、こども園の女の子から小6の男の子までのなかよしの4人が参加してくれました。
今日の絵本のテーマは「ちいさなおはなし」🥰
みんな姿勢を正してお話に聞き入ります。

木の箱の中に入っている、いろんな絵がかいてある小さな四角い木を、それぞれ1つずつ選びました。みんな、どれにしようかな……?と迷っていましたよ。
みんなが選んだ4つの絵から、即興でお話を作って聞かせてくれました。

最後に「ちいさなおはなしカード」で、自分だけのおはなしを自由にかきます。
かいたあとは、それぞれが読んでくれ、みんなでその人がつくったおはなしを聞きました。
どれも素晴らしいお話で、子どもたちの発想力にびっくりです😲
今回はみんなのおはなしの世界を楽しむことができました。
楽しい時間をありがとうございました。

今月のおはなし会で紹介した絵本はこちらです。

来月のおはなし会の予定はこちらです。

本格的な春までもう少し!
来月には、おはなし会への道中もあたたかくなってるといいなぁ🌼

 

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「あなたの企画 図書館でやってみませんか」を開催しました

2月15日(土)「あなたの企画図書館でやってみませんか?」を開催しました。

「みんなで作るみんなの図書館プロジェクト」としてまんのう町にお住まいの方から、図書館でやってみたいことを募集する初めての試み。第一回である今回は2名の企画発案者と2名の観覧者の方がご参加くださいました。

まんのう町の特産物である かりん を町民にもっと知ってほしいという内容や、様々な年齢層の方に参加いただける対話型のイベントなど、発案者のお2人とも、まんのう愛にあふれた企画を発表してくださいました。観覧者の方々も交えて「こうしたらいいね」や「こんなテーマでも出来そう」など、様々な視点で企画内容もどんどん展開していき、終始和気あいあいとした雰囲気で行われました。

それぞれの企画に観覧者からは「刺激をもらった」や「今回あがった企画にぜひ参加してみたい」「違ったテーマでも出来そう」などの感想をいただきました。
今回、図書館としても初めての試みでドキドキでしたが、ご参加いただいた方たちのおかげで有意義な会となりました。ご参加くださったみなさま、この度はありがとうございました。

図書館では引き続き、町民のみなさまから「こんな図書館だったらいいな。」や「図書館でやってみたいこと。」を募集します。町民みんなで、まんのう町立図書館を作っていきましょう。

次回の「あなたの企画図書館でやってみませんか? 」は8月30日(土)18:30~です。
まんのう町立図書館は、町民みなさまの交流の場となるよう「つながる図書館」をめざします。

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今年度最後の大人のおしゃべり朗読会♪ さあ大きな声で!

2月3日(月)10:30~11:30

去年5月に第1回を開催し、早くも今年度最後の朗読会となりました。
通年を通してお申し込みをされている常連の方や、今回が初めて参加という方。
普段は体験できない色々な読み方をみなさんと一緒に楽しみました。

講師は、俳優でコキカル主宰の桐子カヲル氏です。
まずは、みなさんで簡単な自己紹介を終えると発声を促すための準備体操を行いました。
体の「首」と名の付く部分。首、手首、足首をぶらぶら、くるくると回して。
次は首筋や背中の筋肉をほぐしていきます。これで、声が出やすくなるそうです。

早速テキストを使って「。」や「、」を抜いて早口で読んでみました。
すると、早口なので感情を込めることができない。この練習で、普段の読みグセも取れるんだそうです。

次に行った「動いて(歩きながら)読む」では、読む事と動くことに集中しなければならないので少し難しかったようですが、色々な視界が見えたり、動いているのでリラックスできた、との感想をみなさん話されていました。

最後は部屋の反対側の壁に向かって大きな声で発声。これは同じテンポで読む練習になるんだそうです。普段、大きな声を出す機会がなかなかないので、大きな声が出せて気持ち良かった。と話されていました。

また、講座が終わる頃にはみなさんの表情がスッキリとして、生き生きと輝いて見えました。

毎回たくさんの方が楽しみに参加してくださり、嬉しい感想もたくさん頂いております。
ご意見の1つに「時間を延長してほしい」との声を多く頂いており、次年度の開催時間は30分延長して行う予定としております。
次年度も楽しい時間をみなさまと一緒に過ごせることを講師の桐子氏と共に、町立スタッフ一同楽しみにしております。

 

今回の朗読会ではこちらの本を使用しました。

『「母の友」特選童話集こどもに聞かせる1日1話』より
『あくびをしてはいけない国』 村上慧/文・絵 福音館書店

『「母の友」特選童話集こどもに聞かせる1日1話2』より
『チンアナゴの和菓子屋さん』 山崎ナオコーラ/文 齋藤槙/絵 福音館書店

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第26回ブログ版農業講座「春夏野菜の土づくり」

最近寒い日が続いております。こういう寒い日はお鍋が恋しくなりますよね。
しかし、野菜の値段の高騰でなかなか買いたくても買えないのは私だけでしょうか…
まずはかんたんな野菜から作ってみるのもいいですよね。
手塩にかけた野菜を食べると格別に美味しく感じるはずです!

今年度最後の農業講座が1月27日に行われました。
今回のテーマは「春夏野菜の土づくり」。
講師は、図書館で「まんのう町の達人」としてご登録いただいている豊嶋和人さん。
土づくりに役立つ麦やソバなどの種を持ってきてくださいました。
参加者のみなさまもご自身で野菜や花、果物を作っている方が多く、真剣な面持ちで講座を聞かれている印象でした。

さて、ここからはブログ版農業講座をお届けします。
それでは豊嶋さん、よろしくお願いします。

農業講座「春夏野菜の土づくり」にお集まりいただきありがとうございました。

今回は秋冬野菜の復習というところからはじめました。その理由は2点あります。1つは年々、暑さや雨の降る降らないが極端さを増してこれまでの暦が通用しなくなっていますから、その都度振り返るのがこれまで以上に重要であろうということです。

この秋はまずは大変な暑さ、それに伴うイモムシの大発生からスタートしましたね。発芽や定植直後の苗をすべて食べられてしまうという例も多くみられ、かくいうわたしも20年近くブロッコリーを栽培していてはじめて1枚の畑をひとつ残らず虫に食べられるという経験をしました。

そうして11月くらいから野菜が高くなったのですが、その高値は今も続いています。年末以降の葉物野菜の高値は干ばつによるものです。気温は西日本は平年並み、東日本は平年より暖かいのですが、雨がありません。特にキャベツやハクサイ、ブロッコリーの主産地である愛知県、千葉県、茨城県ではこの冬の雨量が平年の2~3割というところが多いんです。香川県は7割くらいとまだマシなほうです。

まんのう町でも栽培が盛んなブロッコリーには品薄の理由がもうひとつあります。それはブロッコリーが花の蕾を食べる野菜であるところからくる理由です。ブロッコリーが蕾のもとになる花芽をつけるにはある程度株が大きくなってから低温に一定期間遭遇する必要があります。ところが10月に入っても暑かったため、必要な低温をなかなか得られず、花芽ができるのが遅くなってしまったのです。そうこうしているうちに低温乾燥期に入ってしまい、この影響は1月以降も続いています。

ブロッコリーとともに町内でこの時期よくみかけるのは「なばな」です。なばなも蕾を食べますが、なばなの花芽のできる時期というのは、ブロッコリーとちがって種をまいたときに決まっています。なので干ばつなどで株がスムーズに大きくならないと収穫量がおおきく減ってしまうのです。

秋冬野菜の復習が必要な理由の2点目は秋冬野菜もそのあとの春夏野菜も同じ土を使うという点です。秋冬野菜の出来やその年の雨量から、土に残った肥料分をざっくりと見積もることができます。雨は少なかったですから残った肥料分は例年より多いでしょう。
そして収穫あとにキャベツやブロッコリーの外葉には施した肥料分が当然含まれていますからなるべく土に返して春夏野菜の肥しにしてしまいましょう。ただ、長く土のなかで生きる病気の菌だけは残さないことがポイントです。

さてさて、春夏野菜といえば、5月以降の暑さがたいへんです。そのあたりのお話も少ししたのですが、来年度の7月の講座ではもっともっと暑さ対策について掘り下げてみようと思っていますので、よかったらご参加ください。

それでは当日紹介した図書館の蔵書です。

藤目幸擴 『ブロッコリー・カリフラワーの作業便利帳』(6266 フ)
農文協編 『農家が教えるマルチ&トンネル』(626 ノ)

土づくりの本。上から下に向かって、内容が高度になります。
加藤哲郎『いちばんよくわかる超図解土と肥料入門』 6135 カ
藤原俊六郎『図解土壌の基礎知識』 6135 フ
村上圭一『鶏糞を使いこなす』 6134 ム
松中照夫『土は土である』  6135 マ
日本土壌協会編『土づくりと作物生産』 6135 ニ
猪股敏郎『図解でわかる 品目・栽培特性を活かす土壌と施肥6135イ
松中照夫『土壌学の基礎』6135 マ
品目別の栽培法について詳しく→ 川城英夫編 『新野菜つくりの実際2版』 全7冊

豊嶋さんありがとうございました。

農業に関するご質問は図書館内の質問用紙やメールでも受け付けております。
豊嶋さんがご回答くださいますので「農業講座で聞きたかったけど時間が…」「この質問をしたかったけど忘れていたな」「聞きそびれたのでもう一度聞きたい」など、農業に関する質問があればぜひご利用ください。

次年度の日程は
①4月17日(木)「花・切り花について」
②7月17日(木)「野菜の暑さ対策」
③10月16日(木)「ゼロから始める野菜づくり」
④1月22日(木)「春夏野菜の備えて」
の日程で予定しております。
年間でのお申し込みも現在受付中!
募集告知は図書館内の掲示物やFacebook、告知放送で行います。

まんのう町立図書館スタッフ一同、みなさまのご参加をお待ちしております。

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