2019年10月16日、
まんのう町のシンボルである満濃池が、ため池としては初めて、国の名勝に指定されました!
「名勝」とは、日本における文化財の一つで、すぐれた国土美として欠くことのできないもの、という意味だそうです。
まんのう町だけでなく、香川県民として大変誇らしいですね。
「天高く馬肥ゆる秋」の言葉通り、雲一つない晴天に恵まれた11月2日㈯、町立図書館では、大人気シリーズの郷土史講座を開催いたしました。
第5弾となる今回は、このほど「国の名勝」という新たな称号を持った満濃池にまつわる歴史について、その周辺を散策しながら学びました。
長い歴史を持ち、水不足に悩まされてきた香川の人々の生活を助けてきた満濃池には、今に語り継がれる数々の歴史的逸話や秘話があります。どんな話が聞けるのか、楽しみですね。
講師はもうすっかりお馴染みとなった、片岡孝暢さんです。
最高のお出かけ日和となった当日は、歴史とお散歩が好きな方々が大勢参加してくれました。
出発前の予習では、待ちきれない様子でちょっとソワソワしていましたね ☺
では、歴史散策のウォークラリーに出発です‼
目的地である満濃池までは、バスで移動です。何だか遠足みたいで楽しいですね。
図書館を出発してすぐ、最初の史跡を訪ねます。
こちらは「大堀」といって、中世の豪族の館跡だそうです。中世、王族…早くも歴史の香りが漂ってきますね。
まんのう町と言えば、かりん ♪
満濃池のほとりに、深い緑に包まれた森があるのをご存知でしょうか。
ここは「矢原邸の森」と呼ばれ、満濃池を構築するために矢原邸に滞留した空海がお手植えしたと言われる花梨の木が残る森です。現在森にある花梨の木は、2代目だということです。
片岡氏より、花梨飴を頂きました。エネルギー補給をして、まだまだ散策は続きます。
少しずつですが、満濃池に近づいていますよ。
こちらは神櫛神社跡にある石碑です。写真では見えにくいのですが、神櫛王・徳川家康と並び、アメリカ大統領のルーズベルトの名前が‼ 平和に対する矢原家の想いが伝わってくるエピソードでしたね。
歴史は、どこで何がつながっているか分からないものですね。
続いて別格二十霊場のひとつ「神野寺」です。
当初は満濃池の堤防下に建立されていましたが、その後何度か嵩上げされ、現在の場所に移ったということです。
満濃池を見守るように、空海像がそびえています。青空に若き日の空海の姿が映えて綺麗ですね。
満濃池には、あの「今昔物語」にも出てくる龍神伝説があるんだそうです。
どこかからこちらを見ているかもしれませんね。
最後は、町内で最古と言われる、神野寺の鳥居の前で記念撮影です。
碧く澄んだ満濃池がとても綺麗ですね。
初めてのバスを使ったウォークラリーでしたが、晴天にも恵まれ、実り多き歴史散策となりました。
運転手さん、ありがとうございました。
身近な場所にある史跡や旧跡を訪ねるだけでも、歴史の1ページを垣間見たような浪漫を感じますね。
回を重ねるごとに、まんのう町の魅力を教えてくださる片岡さん、今回も熱のこもった素晴らしい講義を、ありがとうございました。
ご参加下さった皆様、お疲れ様でした&ありがとうございました。
また次回、第6弾をお楽しみに!