今年度最初の農業講座が4月17日(木)に行われました。
今回のテーマは「花・切り花について」。
「お花が大好きで見ると癒される」「大好きなお花をしっかり育ててみたい」という思いで参加してくださった方が多くいらっしゃいました。
お花に囲まれたお家って本当に素敵ですよね。ほっこりした豊かな気持ちになります。
講師は、図書館で「まんのう町の達人」としてご登録いただいている豊嶋和人さんに今年度もお願いさせていただきました。
花と野菜の関係性、栽培方法や農薬の違い、産直で売れ筋の花など豊嶋さんだからなせるわざ、専門的で花や野菜を熟知された内容の講座でした。前回同様、実際に講座で紹介された道具も実際持ってきてくださり、現物を見ることによって参加者の皆さんはより一層興味津々のご様子でした。
さて、ここからはブログ版農業講座をお届けします。
それでは豊嶋さん、よろしくお願いします。
今年の冬は前年から一変して寒かったですね。アブラムシなどの害虫も発生が遅かったですが、ここにきて急激に暖かくなりましたから、日に日に増えてきました。
今回の農業講座は家庭菜園にあるとうれしいお花というテーマで、畑やテーブルやお墓さんを彩りながら、畑の野菜の成長も助けてくれるお花を紹介しました。
野菜も花も同じ栽培植物です。小さな菜園では野菜か花かで区別するのではなく、植物分類で区別していろいろな種類を並べてみると多様性が増して病害虫が増えすぎない畑にできるのではないかと思います。
例えば
といった感じです。太字は特に害虫を食べてくれる天敵昆虫を集めてくれる植物です。
畑を賑やかにすることは他にもいいことがあるんですよ。地面が緑に覆われているほうが周りの温度は下がりますからね。人間にとって日平均気温0.5℃の違いはイメージしにくいですけれども、植物にとってはわりと重要です。
これから暑い季節になりますけど、人間にも作物にも無理のない畑にしていきたいですね。ちなみに次回の農業講座は7月、夏野菜とこれから播く秋冬野菜の暑さ対策の予定です。
今回の参考文献です。
モンソーフルール 監修『花図鑑(花屋さんで人気の469種)』(生活 9 花のあるくらし)
農文協 編『農家が教える切り花40種』(627ノ)
大石一史 編著『キクをつくりこなす』(6275オ)
根本久, 和田哲夫 編著『天敵利用の基礎と実際』(6158ネ)
川城英夫 編『新野菜つくりの実際 果菜1』 (6260カ)
前田太郎,岸茂樹 著『虫がよろこぶ花図鑑』(4770マ)
豊嶋さんありがとうございました。
農業に関するご質問は図書館内の質問用紙やメールでも受け付けております。
豊嶋さんがご回答くださいますので「農業講座で聞きたかったけど時間が…」「この質問をしたかったけど忘れていたな」「聞きそびれたのでもう一度聞きたい」など、農業に関する質問があればぜひご利用ください。
今年度の日程は
①7月17日(木)「野菜の暑さ対策」
②10月16日(木)「ゼロから始める野菜づくり」
③1月22日(木)「春夏野菜の備えて」
の日程で予定しております。
年間でのお申し込みも現在受付中!
募集告知は図書館内の掲示物やFacebook、告知放送で行います。
まんのう町立図書館スタッフ一同、みなさまのご参加をお待ちしております。