昨年度から、図書館と正友会とのコラボによってスタートした福祉講座!今年度は、まんのう町地域包括支援センター、まんのう町社会福祉協議会も加わってくださり、さらにパワーアップ!
中学校のご協力のもと、11月29日、12月1日、12月6日、12月8日の4回にわけて、満濃中学校1年生の家庭科の授業で福祉講座を実施することができました。
まず初めに、正友会の丸畑さんのお話です。
正友会の施設の写真を見ながら、各施設の特徴や高齢者が過ごしやすいためにどこを工夫しているのかをわかりやすく説明してくださいました。
手すりの位置や高さってどうやって決めているのかな? 入居者の方がなるべく自分でできることを大切にしているというお話しも。いろんなところに工夫や思いやりがあることが分かります。
生徒のみなさんは聞き入っている様子。
実はこのお話の中に今回実施するワークシートの問題のヒントが隠されているんですよ~!
では、ワークシートをやってみましょう!
教科書にある住生活のイラストをもとに、そこに描かれているおじいさんに焦点をあて、おじいさんが生活する上で、おじいさんにとって、危険な場所、困る場所はどこだろう?どこが危ないのかを考えます。
「この台所が危ないよ」「このおもちゃを踏んでしまったら大変だよ」とつぎつぎと危ない箇所に〇をします。自分たちの班が一番危ない箇所だと思うものを1つに絞り、ワークシートに記入。
次は、おじいさんが困っていることを改善するために、自分たちができること、おじいさん自身ができることはどんなことがあるかを考えました。
もし自分のおじいさんだったらどうするかな?と相手の立場にたって考えることができる生徒のみなさん・・・。素晴らしいことです!
グループワークのあとは、まんのう町地域包括支援センターの真鍋さん、三﨑さん、まんのう町社会福祉協議会の山神さんから、お話を伺います。
高齢者がいつまでも住み慣れた地域で生活できるよう支援するための相談窓口でお仕事をされている事や、地域の人からの「こうだったらいいな」の声を大切にし、まんのう町全体の課題を考えて一緒に問題解決に取り組み、暮らしやすいまちづくりを目指して活動するお仕事をされている事を教えていただきました。
一人で悩むのではなく、福祉についていろいろなことを相談できるところがあるって心強い!
2日目は、自分たちが考えた危ない箇所や改善点をまとめたワークシートの発表です。
どの班も、良いポイントを押さえた発表でした!班の発表ごとに、プロからのアドバイス!
階段や玄関に手すりを付ける補助はどこに相談すればいいのか、地域で高齢者を見守るにはどこに相談すればいい? 困っている高齢者がいたらどこに相談するの? など専門的知識の豊富なスペシャリストに補足していただいたおかげで講座内容がより一層深まりました。
最後に、実際現場でご活躍されている、満濃荘介護職員藤川さん、仲南荘介護職員藤岡さん、よりあい介護職員岸上さんに、どのような思いで今の仕事をされているか介護職の魅力や大切にしていること、中学生に伝えたいことを話していただきました。
介護という仕事はただ高齢の方の身のまわりの世話をするだけではないのです。
高齢者と寄り添いながら、また高齢者ができる事を尊重しながら生活しやすい環境を整えることの大切さや、自分では何気ない一言を言ったつもりでも相手にとってはそれがとてもうれしかったと聞いた時、自分自身の気持ちもほっこりした経験があることなど自分の体験談を交えてお話をしてくださいました。
高齢者に限らず、だれに対しても相手を尊重し、思いやりをもって接することはどんな場面においても大切ですよね。
今回中学生が取り組んだ「よりよい住まいのチャレンジマップ!」がこちら。
しっかり聞いてくれたのが伝わって、メンバー一同嬉しくなりました。
今回の福祉講座が少しでも心に響いてくれるとうれしいです。
一人ひとりの思いやりや、相手の立場に立って考えることで高齢者に対する考え方や接し方も違ってくるのです。
これからの未来を担う中学生が知っておいてくれると、きっとまんのう町の未来も明るいですね!
今回、様々な機関の方々にご協力いただき、まんのう町の福祉のネットワークを強めることができました。これからも、だれもが暮らしやすいまちづくりのために、連携していきたいと強く感じました!
今回の福祉講座の様子は、正友会とまんのう町社会福祉協議会のHPでもご覧いただけます。
満濃中学校福祉講座「その人らしさって?」 | 社会福祉法人 正友会 (seiyuukai.jp)
【2023年度福祉講座】満濃中学校1年生が福祉を学びました☆
🌻福祉講座担当Mのひとりごと♪🌻
今回初めて福祉講座を担当することになり、図書館と様々な福祉機関との協働企画ということもあっていつもより気合をいれる私・・!
まずは、私たちは福祉でお仕事をされているみなさまと一緒に、単元名の「わたしたちの住生活」をもとにテーマ名を考えるところから始めました。
数あるテーマ案の中、どのような思いでこのテーマをしたかなどを話し合い、結果、テーマ名は「わたしと高齢者の暮らし~その人らしさってなに?~」に決定!
「その人らしさ」っていうフレーズは個々を意味、尊重する言葉にぴったり!!
地域には様々な立場や世代の人は住み、助け合い、互いに理解を深めることでそれぞれの家庭生活も豊かになっていきます。
若者だけでなく高齢者も地域の一員だということや、個々の意思を尊重することが大切だという思いが詰まった素敵なテーマ名になりました!満足!!
今回の実施にあたって、専門家の方々の意見を参考に何回もミーティングを行いました。
最後のミーティングは中学校で行い、説明に使用するために準備したパワーポイントがどのように映し出されるのかなどの機材の確認、最初はどこに立って挨拶をするのか、この班には誰が担当するかこと細かく準備!
今回の福祉講座を終えて、中学生だけでなく、私も介護職の深さを知ることができました。
また次も担当したいな・・・。