LGBTQってなんだろう? みんなで考えよう

2月26日(日)に、性の多様性について考える「LGBTQってなんだろう?」の講演会を行いました。

講師は、香川人権研究所理事の田中昭全さんです。自身の経験に基づいた話も交えながらお話ししていただきました。

講演会には幅広い年代の方々が参加してくださいました。

LGBTQのひとつひとつの言葉の意味やLGBTQへの理解の深まり方の歴史について、詳しく説明してくださいました。

みなさま頷きながら、とても熱心に話を聞いてくださり、メモを取りながら聞いてらっしゃる方も。。。図書館スタッフもこっそり聞かせていただき勉強になりました。

質疑応答でも、次々と手があがりました!

Q.「パートナーシップ制度がある自治体では結婚が認められているのか」

A.「パートナーシップ制度は自治体が独自に定めるもので、『結婚に相当する関係』という証明書を発行し、様々なサービスや社会的配慮を受けられる制度です。ただし法的な効力はなく、結婚(婚姻関係)は認められていません。」

 

海外では法的な婚姻を意味する同性婚を認めている国も増えつつありますが(2023年2月現在34の国・地域)、その中でアジアは台湾のみというデータから、アジアでは同性婚を認めている国は少ないのか、という質問もありました。

人権思想の発祥がヨーロッパということも影響し、アジアではまだ認められている国が少ないとの事。今年5月に、広島で開催されるG7(先進国首脳会議)の参加国(アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・カナダ・日本)で同性婚が認められていない国は日本だけ。

現在、田中さんも同性婚を法的に認めることを訴え、国に訴訟中です。今回のG7では日本が議長国を務めます。同性婚に明るい進展がみられてほしいですね。

ひとりひとりが自分らしく生きるため、認知と理解が進む社会づくりが必要だと感じました。

 

今回の講演会のために、講師の田中さんよりおすすめの本を推薦いただきました。本の展示は3月13日まで。この機会にぜひお立ち寄りいただき、手に取ってみてくださいね。

また「ティーンズの森」コーナーでは、自分を見つめるコーナーを設置しています。

この中の「自分を知る」には、LGBTQについての様々な本を展示しています。本のリストも自由にお持ち帰りいただけますので、参考にしてみてくださいね。

まんのう町立図書館では、だれもが暮らしやすい町を、みんなで作っていきたいと考えています。そのためにも、LGBTQについて「知る」「考える」機会や場所を持つための取り組みを今後も続けていきたいと思います。

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