10月13日(木)に、発達障がいに関する特別講演会「子どもの気になる こんな時、あんな時~子どもの発達について」が行われました。
今回、図書館から子育てについてみんなで一緒に考える機会を持ちたいと「発達障害者支援センターアルプスかがわ」から新井先生に来ていただき、子どもの発達についてお話しいただきました。
参加してくださったのは、子育て真っ最中からは卒業されていて、子どもと関わる機会が多く、教育に関心のある方々。偶然にも新井先生とほぼ同世代の方々で、ちょっと昔の偏差値1本の価値観だった時代の子育ての話に、みなさん頷きながら聞かれていました。
「苦手なことを頑張ってもなかなか成果が出ず、もっと頑張れと言われるけど、子どもはみんな結構頑張っているんだよね。苦手なことは、努力では得意にはならない。苦手なことはほどほどに、得意なことを一生懸命やる。」
「発達障がいは病気ではなくって、それぞれに特徴と良さがある。」
「いろんな人が居て、いろんな職業があって、それが世の中を支えている。」
「子育ては親だけで行うものではなく、社会で行うもの。図書館も子育て資源の一つ。」
などなど、たくさんのハッとさせられる言葉がありました。
相談、質問タイムには、香川県ふじみ園相談支援センターから来てくださった作業療法士の鶴窪さんにも加わっていただき、ひとりひとり違う「感覚の特性」について、具体的なアドバイスをいただきました。
終始和やかな雰囲気の中、全員が子どもの成長のためにわたしたち大人が出来ることを真摯に考えている時間でした。
みなさまから「子どもの行動にも意味があり、そのことを知ると理解できる」と周囲の理解が広がることを切に願う声もあがり、図書館でも、今後もこういった取り組みを続けていきたいと、思いを新たにしました。
図書館では、20日まで、「みんなで知ろう!個性を知って理解を深める」の特別展示を行っています。図書館の本だけでなく、アルプスかがわさんからお借りした本や各種関連の情報冊子なども置いています。また、発達障がいについて相談できる関連機関のパンフレットもご用意しております。ぜひご覧ください。