10月18日(土)郷土史講座「増田穣三~まんのう町最初の国会議員は、電力・鉄道産業のパイオニアでもあった~」が開催されました!
まんのう町最初の国会議員、増田穣三。その知られざる側面に光を当てた講座です。
増田穣三とは、どんな人だったのでしょう? ひいては、彼の活躍した明治時代はどんな時代だったのでしょう?

最初、JR塩入駅前に立つ増田穣三の銅像の画像を見ると。。。政治家というより、風流人の趣き。
「人間は時代の子」と池内先生。どのような時代に自己形成されたかが、その人を知る上でとても重要になるとおっしゃいます。
碑文から、七箇村春日に生まれ明治維新を10歳で迎えたことが読み取れる増田穣三。この世代は、近代教育以前の、昔ながらの教育を受けた最後の世代になるのだそうです。
中讃の著名な諸学の先生に師事し、和漢の学問や教養を修めます。
そしてなんと、27歳若さで華道 未生流の家元を継承。もっと年長の弟子もたくさんいたにも関わらず、穣三が家元に選ばれたのは、彼の人となりが見込まれたのではないかとのことです。若くして家元となったことで、人脈を作り、指導力や接待術など、政治家としての素養を身に付けたのではないか、と先生。
ところでこの未生流、作品がとにかくでっかい! 生けられているのはなんと木🌳 こうしたダイナミックな作品が、金毘羅の旅館の玄関を飾っていました。一大観光地に近く、生ける植物を入手できる山村ならではで、その関連が面白いです✨

増田穣三はとても多才。「象頭山の柳桜を折り、得意の浄瑠璃を謡い、撥をたたきながら琴平鞘橋を渡っていた」と言われていたそう。粋な文化人の姿がうかがえますね。
そんな増田穣三、33歳で七箇村会議員に選出されます。
それにしても、もっと経験豊かなふさわしい人物がいたのでは? という疑問がわきます。穣三の幼馴染、田岡康も33歳で初代七箇村長を務めているそう。
みな若い。なぜ?
ここで、明治という時代がどういう時代だったのかを先生がお話してくださいました。
当時は村長などの有力者の家が焼き討ちされる時代でした。あの大久保諶之丞(香川のインフラ整備の祖)の家も竹槍騒動で焼き討ちにあっているそう。また、明治維新を経て、年寄りが自信を失くしていった時代。年長者が責任ある仕事をやりたがらなくなっていたんだとか。若い人がイニシアチブをとった時代だったんですね。
続いて、近代産業のパイオニアとしての増田穣三の姿を見ていきました。
日本で初めて電灯が灯ったのは明治15年。高松はその13年後。旧高松藩士が中心となって起こした「高松電灯」です。そうしたら「中讃はどうなっとんや」と、中讃でも電灯会社設立の動きが出てきました。
有力なライバルを抑えて認可を勝ち取ったのは農村部の旧庄屋連合。「西讃電灯」の発足です! その中心メンバーには、もちろん増田穣三。
この時増田穣三は、有力者の家を一軒一軒訪ねて投資を呼びかけたそうです。すごい行動力ですね。
しかし庄屋連合は会社経営に関しては素人。なかなか操業にこぎつけられませんでした。

電柱が建てられない。発電機が来ない。それでは本社家屋に着工できない。
…大変だ💦
いつまでたっても配当がない出資者のいらだちはつのり、次々と社長が交代し、ついに社長と役員がいっせいに更迭😨
そして、いいだしっぺの増田穣三が社長に。なんと、1年後には操業にこぎつけたのです!
しかし、営業成績は大赤字。
穣三は未来への期待を呼びかけますが、株主たちと衝突。更迭されてしまいました…。
うまくいかないものですね。
その後の「西讃電灯」を引き継いだのは、多度津の七福神と呼ばれた都市部の資産家たちでした。「西讃電灯」は彼らの下で「四国水力発電」と名を改め、時代の波に乗り、やがて「四国電力」へと大きく成長していったそうです。
増田穣三は、電車会社の設立にも関わっています。
後の「琴平参宮電鉄」となる「讃岐電気軌道株式会社」です。電気軌道ってチンチン電車のことなんだそう。
坂出-宇多津-丸亀-善通寺-琴平と結ぶ路線が予定されました。
しかしなんとこの会社、認可の翌年に営業権が転売されてしまいます😨
最初から転売が目的だったのではないかと言われているそう。
開業までの期間に、「讃岐電気」の電車事業とその沿線への電力供給を認める認可状も発行されており、増田穣三たち発起人がほしかったのは、沿線の配電の権利だったのではないかとのことです。したたかだなぁ…。
営業権は人手を点々と移り、設立から18年、1922年にようやく「琴平参拝鉄道」が開業となりました。
今回の講座ではまんのう町初の国会議員、増田穣三の文化人的側面、起業家としての側面に光を当てて見ていきました。
亡くなる2年前に建てられた銅像。その姿に、文化人としての姿を選んだ増田穣三の思いは、どのようなものだったのでしょうね。

お話をお聞きし、つい100年ほど前まで、在郷の有力者が郷里を牽引する時代だったんだなあと感慨深くなりました。
活力あふれる人々の営み。歴史ってとっても面白いですね!
今年度の郷土史講座はこれにておしまい!
講座の詳しい内容は、池内先生がご自身のブログで公開してくださっています!
https://tono202.livedoor.blog/archives/33184894.html
https://tono202.livedoor.blog/archives/33199033.html
郷土の立役者をぐっと身近に感じることができます✨✨
今年度開催した講座はこちら!



どの講座でも、奥深い郷土の魅力を再発見できました🔍
まんのう町立図書館では、来年度も新しいテーマで郷土史講座を開催していきます。
満濃池は、テーマを変えて毎年開催予定ですよ😃
講師はもちろん、池内敏樹先生。
詳しくは、ブログやFacebook、行政放送などでお知らせします。
池内先生、参加してくださった皆さま、来年度もまたよろしくお願いしまーす!






さて、ここからはブログ版農業講座をお届けします。

おつきさまが、いろいろなたべものにかわる絵本ではお母さんと何かな~と言いながら聞いてくれていましたね。
何に変身したかわかるかな?🤔
ページの言葉に合わせて、リズミカルに楽しく体を動かしました
とっても重そうだけど、ゾウくん大丈夫かな?💦


しゃっくりが止まらないがいこつが出てくる絵本も読んでくれました。2人で英語版と日本語版の2冊を並行して読んでくれたので、内容がとてもわかりやすかったですね。




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かりん写真展示も同時開催♪

意外な香川県を見つけられるかも。
味わい深い言葉の数々、グッときます。
四季折々の色鮮やかな写真が部屋いっぱいに広がっています✨
緻密なパターンや曲線美、ハイクオリティ✨✨
涼しくなって、やる気がもりもり湧いてくる💪
楽しそう!
スーパーなどで「国際フェアトレード認証ラベル」のついた製品を見かけた人もいるのではないでしょうか。ラベルのついた製品を購入することによって、開発途上国の生産者や労働者、子どもたちの生活が守られることを知っていますか。ひとりの小さな行動が、大きなアクションにつながります。私たちが住んでいる日本でも、さまざまな理由で偏見や差別に苦しみ悲しんでいる人がいます。まずは自分たちができることからはじめてみませんか。
人と関わることって難しいですよね。悩みの種がいっぱい……
辞書で引いてみると、自分が知っている以外の意味や使い方に気づくときがありませんか?
朝礼が終わったら開館業務を行います。返却ポストの本の回収や新聞を綴じたり、本棚の整理など、手分けして準備を行います。
開館したら大きな声でご挨拶。気持ちよく利用者の方をお迎えします。
職場体験の事前インタビューで、「図書館のいろいろな仕事」に興味があると聞いていたので、カウンター以外の業務も体験してもらいました。
本の修理も体験しました。



なにを食べているかな?みんなで当てっこ。







