農業講座が10月16日に行われました。
テーマは「ゼロから始める野菜づくり」。
「どんな道具を使ったらいいの?」「土づくりってよく聞くけどどういう意味?」など野菜づくりをはじめる方に向けての講座です。種や苗を売っているお店や、10月中に撒く種や苗の種類など野菜づくりの基礎を学びました😊✨
講師はもちろんこの方!図書館で「まんのう町の達人」としてご登録いただいている豊嶋和人さんです。
さて、ここからはブログ版農業講座をお届けします。
それでは豊嶋さん、よろしくお願いします。
農業講座「ゼロからはじめる野菜づくり」を開催しました。
ところで野菜作りの楽しさってなんでしょうね。野菜の成長の喜び、収穫のうれしさ、様々な発見のきらめき、いろいろありそうですけど、わたしは試行錯誤のワクワク感を一番に挙げたいと思います。
しかし収穫まで何ヶ月もかかる野菜に対してありとあらゆる方法を試してみることはできませんから、有効そうな方法にある程度あたりをつける必要があります。それに、うまくいかなかったときの理由がわからないのでは不条理で面白くないですから、そういう意味でも必要な知識をちゃんとつけておくのが楽しく野菜をつくるコツと言えましょう。
今回の講座の前半では野菜づくりに必要な知識・情報の身につけ方についてお話しました。
教科書的な書籍は知るべきことの全体像を教えてくれますから、一度ざーっと概観して、それから何度も畑といったりきたりをしましょう。最初にわからなかったことが、そうこうしているうちに、そういうことだったのか!とわかる瞬間は得難いものです。
農学基礎シリーズ (農山漁村文化協会)
農学基礎セミナー(農山漁村文化協会)
新野菜つくりの実際(第2版)(農山漁村文化協会)
農業系のYouTubeチャンネルはたくさんありますが、動画という特性上、便利なのはなんといっても道具や機械の使い方です。苦手なロープワークや機械のちょっとした修理のコツなどわたしも何度も助けられました。
資格試験も知識吸収に役に立ちます。合格すればうれしいですしね。資格によっては合格後の有資格者同士の研鑽が熱心に行われており、仲間づくりにもなります。
『土づくりと作物生産(土壌医検定3級テキスト)』(日本土壌協会/6135 ニ)
図書館にもあります商用データベース『ルーラル電子図書館』はとにかくなんでも載っていて便利です。特に農薬の登録情報はほぼリアルタイムで更新されますから最新の正確な使い方にアクセスできます。
図書館では61農業62園芸の棚だけではなく、47植物学48動物学の棚や郷土資料、児童書の棚も参照しましょう。郷土資料にある農業試験場の資料などの技術情報は同じ気候風土のなかで得られたデータですからたいへん参考になります。また、最近の児童書のクオリティは非常に高いですからそのまま農業入門書になるものもたくさんあります。
『虫がよろこぶ花図鑑』(農山漁村文化協会/4770 マ)
『土の大研究』(児童図書) (PHP研究所/613 フ)
『地味にスゴい!農業をささえる生きもの図鑑』 (小峰書店/613 タ)
『香川県農業試験場研究報告』『豊穣』 (香川県農業試験場)
『綾川町家庭菜園教本』(綾川町教育委員会生涯学習課/6269/ア )
豊嶋さんありがとうございました。
農業に関するご質問は図書館内の質問用紙やメールでも受け付けております。
豊嶋さんがご回答くださいますので「農業講座で聞きたかったけど時間が…」「この質問をしたかったけど忘れていたな」「聞きそびれたのでもう一度聞きたい」など、農業に関する質問があればぜひご利用ください。
今年度の日程は
・1月22日(木)「春夏野菜の備えて」
の日程で予定しております。
募集告知は図書館内の掲示物やFacebook、告知放送で行います。
まんのう町立図書館スタッフ一同、みなさまのご参加をお待ちしております。
